小説

※実物と画像では多少色合いが異なる場合があります 異嗜 他一篇(短編小説×2)  在庫数1 異嗜あらすじ鏡子の夫は正一という。この正一というのが、どうしてだか道端に落ちているものを拾ってくるという奇癖の持主。 ある晩、正 [...]

異嗜

(全48ページ中始めの約7ページ分表示) 一.鈴香双子の婆と火花を散らし合うこと及び居候が経緯(いきさつ)について 「あの、今出られないんです」  1:50。昼下がり。玄関脇に忍者の如く張り付きたるすっぴんの婦人、この家 [...]

J・C・G

(全30ページ中始めの約3ページ分表示)  玄関を出るなり、とぐろを巻いた蛇に出迎えられたのであった。待ちかねたとばかり鎌首をもたげた其奴は、然程の尺ではないが美しく肥えた蛇である。私は少しく狼狽(うろたえ)、同時に拍子 [...]

霧雨ダンス・ホール

(全44ページ中始めの約11ページ分表示)  丸谷 直樹 殿  突然かようなものを送りつけて済まない。大学を卒業して以来だから、かれこれ八年の無沙汰になるか。それだけでない、久々の音信がこんなミットモナイ位に嵩高な封筒で [...]

桃狂い

(全44ページ中始めの約10ページ分表示) ○スズキ氏の回想1  会社帰り、バスの座席に紙切が挟んであるのを見つける。 ●真知子の友人とその許婚1  その子は詩人で、名を岩崎真知子というのだけど、貴方知ってる? 知らない [...]

腹上の花

(全29ページ中始めの約6ページ分表示)  ひとつ屋根の下に暮しながら……といっても、辰巳は母屋、種吉は離れで寝起きしているのであったが、その離れに辰巳が訪れて来ることがまず稀で、しかも連れの女が二人の中学時代の同級生ツ [...]

血塗レ女顔

(全34ページ中始めの10ページ分表示) 壱  そういう体質というのやら知らんが、特別寒くもないのに始終乳首が冷えやがる。なもので、湯船で丹念に温めてやるのが、日課のよなものになっております。  入浴には日が沈むか昇りつ [...]

蜥蜴

(全10ページ中始めの3ページ分表示)  夜中に女房またぞろ寝床這い出す。面妖そこはかとなし。台所にてごそごそ、後頭部に口有りて飯を喰らう、はたまた油嘗める、若しくは人形を愛でるか……とある夜(よ)到頭、ドキドキ隙見する [...]

口紫

(全5ページ中始めから1ページ分表示)  唇が腫れておるの厭わず口付けろと仰る。けれどもその腫れちゅうのが徒事でない故、思わず知らず肌が粟立って来(く)。  夫は四十前の男盛りとでもいう年頃だが、全体的にほっそりとして、 [...]

なれはて

(全18ページ中始めから3ページ分表示)  あたくし、昔からひとりぽっちでした。  いつだって、かなしいくらいに個人でした。  ごくふつの親たちのまに生まれ、ごく普通の環境で育ってきた筈なのですが、  特別に輪、もしくは [...]


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