うらなか書房のあやしいグッズあり〼

うらなか書房と申します。AmazonYahooTシャツトリニティなどで、ちょっとあやしいTシャツやグッズの販売をしています。このブログでは、おすすめの映画や漫画、本、その他風変わりなもの・場所などの紹介をしています(たまにお役立ち情報や陰気な話も書きます)。

辛気臭い歌を歌ったりもしています(配信ストア

//padding-left

本ページはプロモーションが含まれています。

誰か「人類補完計画」を実行してくれないものだろうか

time 更新日:  time 公開日:2016/10/08

ネットには負の感情が渦巻いている。嫉妬、プライド、ストレス発散、自らが信じる正義からなど、理由は様々だろうが、いつも誰かが他人や何かを攻撃している。
ネットだとこういった負の感情は文章になっているので分かりやすく目に飛び込んでくる。現実ではそこまで分かりやすい悪意は飛びかっていないが、あまり表に出さないというだけで、実は誰もが心の奥底にこういった暗い感情を多かれ少なかれ抱いているのだろう。

そしてそれを抱いているだけではなく言葉にして、異なる意見を持つ他人にぶつけたがる人もいる。誰かといがみ合うことが好きな人間というのは案外に多いものだ。好きというと語弊があるかもしれないし、意識的か無意識的かは知らないが、トラブルが刺激になって生きていることを実感するというタイプの人はネットだけでなく現実社会にも割といるように感じられる。傍から見るとストレスがたまって大変そうだが、そういう人には何の波風もない日々の方が耐えられないのかもしれない。マイナスなことでもいいのでとにかく感情を動かしたいのかもしれない。

そういったトラブルや争いごと……そしていがみ合うことが好きなように見える人を目にすると、いつの頃からか「人類補完計画」が実行されればいいのに、と思うようになった。

「人類補完計画」とは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するもので、全人類をひとつの生命体にするという計画である。ひとりひとりの人間は妬んだり傷つけ合ったりとどうでもいいことで消耗する弱い生き物なので、全部一緒くたにしてしまったらどうかという計画のようだ(私はこれまで発表されたエヴァンゲリオンのアニメ版や映画をひととおり観ていますが、大ファンという訳ではないので、解釈が的外れだったら申し訳ないです)。

人間が肉体を捨てて、ひとつの意識だけの生命体になる……最近、これってものすごく素晴らしい計画なのではないかと思うようになってきた。
いろんな意識の集合体なのだから、その中で意見の食い違いも起こるだろうが、それはひとりの人間が「今日のご飯は何にしようか。イタリアンか、和食か、それとも中華か……」と悩むようなものだから、争いごととまではいえない。
そして何より、肉体がないというのが大きい。肉体がなければこの世の悩みや問題はほとんど解決するのではないだろうか。

  • 病気や老化に悩まされない
  • 外見のコンプレックスから解放される
  • 年金などのお金の問題も万事解決

長生きのために食べ物に気をつけたりという必要もなくなる……というか食べる必要がなくなる。「老後寝たきりにならないように」と運動する必要もなくなる。もちろん労働する必要もなくなる。不安や心配ごとが一切ない、ただ単に思考するだけの生命体

しかしその内考えることもなくなって、ただそこにいるだけの存在になるのだろう。漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に、永遠に宇宙空間をさまようことになったが死にたいと思っても死ねず「考えるのをやめた」敵が出てきたが、そんな感じになるのかもしれない。

人間が生きる目的は「生命のリレー」だというようなことをいう人がいるが、それってなんだかなァと思うのです。リレーのゴールはなんなのだろうか。リレーを続けてそこに何があるのだろうか。その間の数えきれない人間のいざこざ、そして死や痛みの恐怖は一体何になるというのか。
人間が存続することが種の目的であるというのならば、ひとつの意識が永遠に存在しさえすればそれでいいのではないか

……なんてことを考えているのですが、誰か頭がいい人が「人類補完計画」を実行してくれないものでしょうか。苦痛がないのだったら私は喜んで混ざり合います。
しかし私が生きている内には無理そうですかね。
というか、「人類補完計画」は実際には計画すらされず、なんやかんやと争っている内に人間はなんらかの理由で絶滅してしまう可能性が高そうですね。病気か災害か、それとも宇宙人の襲来か、アンドロイドの反乱か……。しかしそれもきっと何百年もあとのことでしょう。怖いけれどちょっとその時を見てみたかった気もします。