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暗い歌も歌い始めました。

太宰治名言集

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個人的に好きな太宰治の名言(と私が感じる言葉)を集めてみました。

如是我聞

日蔭者の苦悶。
弱さ。
聖書。
生活の恐怖。
敗者の祈り。
太宰治『如是我聞』

太宰治によるとこれらが「芥川龍之介の苦悩」だということです。

善蔵を思う

私は、その夜、やっとわかった。私は、出世する型では無いのである。(中略)私は一生、路傍の辻音楽師で終るのかも知れぬ。馬鹿な、頑迷のこの音楽を、聞きたい人だけは聞くがよい。芸術は、命令することが、できぬ。芸術は、権力を得ると同時に、死滅する。
太宰治『善蔵を思う』

路傍の辻音楽師」という言葉の響きが、もの悲しくも美しくて素敵です。

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津軽

大人といふものは侘しいものだ。愛し合っていても、用心して、他人行儀を守らなければならぬ。
太宰治『津軽』

人は、あてにならない、という発見は、青年の大人に移行する第一課である。
太宰治『津軽』


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ヴィヨンの妻

仕事なんてものは、なんでもないんです。傑作も駄作もありやしません。人がいいと言えば、よくなるし、悪いと言えば、悪くなるんです。ちょうど吐くいきと、引くいきみたいなものなんです。
太宰治『ヴィヨンの妻』

人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ
太宰治『ヴィヨンの妻』


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パンドラの匣

他人を責めるひとほど陰で悪い事をしているものではないのか。
太宰治『パンドラの匣』

君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きている事が、人に迷惑をかける。僕は余計者だ。」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。
太宰治『パンドラの匣』

死ぬも生きるも同じ様なものじゃないか。どっちにしたって同じ様につらいんだ。
太宰治『パンドラの匣』


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人間失格

自分には、あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに、、、、、、、、、生きている、或いは生き得る自信を持っているみたいな人間が難解なのです。
太宰治『人間失格』

自分は、自分を生れた時からの日蔭者、、、、、、、、、、のような気がしていて、世間から、あれは日蔭者だと指差されている程のひとと逢うと、自分は、必ず、優しい心になるのです。
太宰治『人間失格』

(それは世間が、ゆるさない)
(世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
(そんな事をすると、世間からひどいめに逢うぞ)
(世間じゃない。あなたでしょう?)
(いまに世間から葬られる)
(世間じゃない。葬むるのは、あなたでしょう?)
太宰治『人間失格』

いまは自分には、幸福も不幸もありません。
ただ、一さいは過ぎて行きます。
太宰治『人間失格』


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斜陽

学問とは、虚栄の別名である。人間が人間でなくなろうとする努力である。
太宰治『斜陽』

人間は、いや、男は、(おれはすぐれている)(おれにはいいところがあるんだ)などと思わずに、、、、、生きて行く事が出来ぬものか。
太宰治『斜陽』

ああ、人間の生活って、あんまりみじめ。生れて来ないほうがよかったとみんなが考えているこの現実。そうして毎日、朝から晩まで、はかなく何かを待っている。みじめすぎます。
太宰治『斜陽』

僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。
太宰治『斜陽』

僕は、僕という草は、この世の空気との中に、生きにくいんです。生きて行くのに、どこか一つ欠けているんです。足りないんです。いままで、生きて来たのも、これでも、精一ぱいだったのです。
太宰治『斜陽』

僕には、希望の地盤が無いんです。さようなら。
太宰治『斜陽』


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番外編:生れて、すみません

――(生れて、すみません。)
太宰治『二十世紀旗手』

太宰治の著作『二十世紀旗手』の冒頭に書いてある言葉。これは実は太宰治が考えたのではなく、太宰治の友人(評論家・山岸外史)のいとこ(詩人・寺内寿太郎)の一行詩なのだとか。
書いた方の人生へのスタンスとでもいうものが浮き彫りになっていて、ある意味力強い言葉ですよね。なので太宰治も思わずパクッてしまったのでしょう。とはいえ盗用はよくありません。

あとがき

【クズ…?】私が好きな太宰治のエピソード5つ【熱海事件、芥川賞事件など】
【クズ…?】私が好きな太宰治のエピソード5つ【熱海事件、芥川賞事件など】

という記事で、太宰治について、

ちゃんとした大人なら「それは優しさではない」とバッサリ切って捨てるような、生きる力の弱い人なりの歪んだ優しさとでもいうものを持っていたのかなァなんていう気がします。

と書いたのですが、今回太宰治の名言を集めてみて、やはりその感が深まりました。

なぜだか自分を日蔭者のように感じてしまい、いつまでたってもきちんとした大人になりきれない私には、太宰治の文章は胸に迫るものがあります。

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