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乳がん手術体験記【右胸全摘】

time 更新日:  time 公開日:2019/03/20

乳がん全摘後の胸の写真

2019年3月7日に乳がんの手術右乳房全切除術+センチネルリンパ節生検)を受けてきましので、体験記をしたためようと思います。
今後乳がんの手術を受ける方のご参考になれば幸いです。

3月6日(手術前日)入院

手術の前日、10時半に入院しました。事前にもらっていた入院申込書などを提出し、保険証や診察券を提示。
限度額適用認定証を持っている場合もここで提示しておいた方がいいと思います(限度額適用認定証についてはこちら)。

弾性ストッキングの試しばき

病室に着くと担当看護師さんがいらっしゃって、ベッド周りなどについての説明をしてくれました。
それと「弾性ストッキング」の試しばきをすることになりました(3時間ほど)。
手術の日の夜に、静脈血栓塞栓を防ぐために履くとのことで、その予行演習です。ちょっとキュッとした感じがありますが、特に気分が悪くなるようなことはありませんでした。

センチネルリンパ節生検の準備

看護師さんからの説明後に、早速検査に呼ばれました。

MRIやCT検査などの結果、リンパに転移しているようには見えない、しかしやはり画像診断だけでは確実ではない――ということで、その場合乳がん手術と同時に「センチネルリンパ節生検」というものを行います(画像で明らかにリンパへの転移が確認できる場合は「センチネルリンパ節生検」は行われない)。

センチネル(見張り)リンパに転移していなければ、他のリンパにも転移していないだろう――ということで、その場合は腋窩リンパ郭清(腋の下のリンパを取ってしまう)をしなくて済むのですね。この腋窩リンパ郭清をするのとしないのとでは、入院期間や術後の回復に結構な差があるようです。リンパを取るとむくみにも注意が必要になりますし……。

で、私はこの「センチネルリンパ節生検」を手術中に行うことになっていました。そのための準備が前日に必要なのです。
準備とは何かというと、「センチネルリンパ節生検」を行うにあたって必要な色素をあらかじめ注射で胸に注入しておくというものです。私の場合は右胸(手術する方)の腋に近いあたりに注射をしました。

この注射がめっぽう痛いと評判で、直前にも医師や看護師さんに「痛いよ、痛いよ」とおどかされまくったのですが……実際に受けてみた所、我慢できない痛みではありませんでした。いや、確かによくある採血などよりは痛いですが、泣いたり叫んだりするほどではなかったです。他人に思いっきりギューッとつねられたような感じ……? 注射時間も数秒ですし……。

ただこのあたりの感じ方は個人差があるのでなんともいえませんが……。私は割と痛みに強いようなので、痛がりの方だときついのかも……?

レンタル寝巻きに着替える

病室に戻ると、申し込んでおいたレンタル寝巻きが届いていたので着替えました。

このレンタル寝巻きは利用して本当によかったです。私が入院した病院では、寝巻き+バスタオル+フェイスタオルが1日500円、基本は1日1回交換ですが、頼めば替えを何度でも借りられるというシステムでした。

私は病室の枕が高すぎて合わなかったので、バスタオルとフェイスタオルを毎日2枚ずつもらって枕を自作(?)していました。
洗濯の手間も省け、荷物も少なめで(……というほどでもなかったのですが、パジャマやタオルを持っていったらもっと多かった)済みました。

私が入院した病院では、洗濯機や乾燥機を使うこともできて、1回靴下などを洗濯したのですが、その1回の洗濯に結構お金がかかりました(洗濯150円、洗剤50円、乾燥30分×2で200円)。
手間と荷物のことを考えるとレンタルに軍配が上がりますが、術後は割と暇に感じられる時間があるので、少しでも節約したい方は自分で洗濯するというのもありかもしれません(リハビリにもなるかも?)。

リハビリの準備

作業療法士さんが病室に来てリハビリの準備。
腕を上げたり下げたり、術後のむくみを調べるためか腕周りを計測したりしました。

お昼ご飯

12時ちょい過ぎにお昼ご飯。八宝菜のようなおかずと油あげ、もやしのお味噌汁、白米、サラダなど。
これは病院によってまちまちでしょうが、私が入院した病院はご飯が美味しくて助かりました。
それとおかずが少なめの場合があるので、ふりかけなどご飯のお供的なものを持っていくといいかもしれません。

また、ポットのお湯などは無料で提供してくれるかもしれないので(私の所はそうでした)、紙コップと好きなお茶なども持っていくといいと思います(食後のティータイム用などに)。

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麻酔の説明

13時過ぎくらい、手術中の全身麻酔の説明。
悪性高熱(40度超えの熱が出るかも)や、アナフィラキシーショック(血圧低下、呼吸困難)など、おっかない副作用の説明を受ける。どちらも確率としてはものすごく低いらしいですが、なくはないと思うとちょっと怖い……。しかし同意しないと手術が受けられないし……という訳でおとなしく同意書にサイン。

ちなみにどちらの副作用も起こることなく無事手術を終えることができました。

病室がある階の説明

看護師さんが病室のある階を一緒に歩いて案内してくれました(お風呂や談話室の場所など)。

センチネルリンパ節生検用の撮影

以前受けた骨シンチと同じ機械で全身を撮影。これも20分くらいでしたでしょうか。

入浴

15時半から入浴。早っ……! 入浴というかシャワーですね(私が入院した病院ではお湯には浸かれなかった)。
ちなみに、手術後~退院までは下半身しかシャワーを浴びることができませんでした。上半身はアツアツのタオルで拭くのみ……。
また手術した夜はシャワーも浴びられないので、前日に思いっきり浴びておくといいでしょう。

ちなみに私の入院した病院では、30分刻みでシャワー時間が決まっていて、希望の時間帯に自分の名前を書いておく(ナースステーションにホワイトボード的なものがある)という早い者勝ちのシステムでした(初日は看護師さんがやってくれた)。入院して2、3日経つとこのあたりのシステムにもこなれてきてベテラン感(?)が漂ってきます。

それと、術後はお許しが出るまで右腕(手術した側)を90度以上上げられないということもあって、シャンプーを自分ですることができません。という訳で、看護師さんに洗ってもらっていました。私は1週間入院しましたが、初日と手術日以外は全て看護師さんに洗ってもらうことになりました(シャワー付きの洗面台のような所で)。乾かすのは病院の備品であるドライヤーを借りて自分で乾かしていました。

また、足拭きマットが共同なのかな……という不安があったのですが、1回1回取り替えるシステムだったのでちょっとホッとしました。このあたりは病院によって違うかもしれないので、心配な方は入院前に確認しておいた方がいいかもしれません(自分で持っていくとなるとこれも相当荷物になりそうですね……)。

入浴後は急に暇になり、売店でお茶を買ったり、病室のベッドで本を読んだりしていました。
たまに検温があったり血圧を測られたりするくらい。

夕食

18時くらいに夕食。鶏肉とにんじん、大根の煮物(筑前煮っぽい)、ペースト状のかぼちゃ、白菜の煮つけ? いんげんごま和え、ご飯ですよ的なもの、白米。どれも美味しい。

夕食後も割と暇。20時すぎごろ、ベッドで将棋ウォーズをやっていたら医師が来て焦る。
暇だなァと思っていると不意打ちでこういうことがあるので入院生活は落ち着かない……。

下剤を飲む

21時少し前に下剤を飲むようにいわれる。ピンクの○ーラックのようなものを2粒。

21時 消灯

病院では21時消灯、朝6時起床というサイクルでした(健康的)。翌日の手術に備えて眠ろうとするも、やはり緊張していたのかあまりよく眠れず……。

3月7日 手術当日

飲食について

13時から手術予定。
0時から食べるのは禁止。
朝9時までは水は飲んでもOK。

下剤の効果

朝になっても下剤の効果が表れず、看護師さんに尋ねてみた所、「腸の手術ではないので、出なきゃ出ないで大丈夫」とのことでした。しかしその後のことを考えると出しておいた方がよさそう(詳しくは後述します)……。

ちなみに朝8時ごろにめちゃくちゃ効果が表れてたんまり出ました(下痢でなくちょっとやわらかいな位のやつ)。お腹が差し込んだりということもなかった(普段の便意と変わらない感じ)のでよかったです。

レンタル寝巻きの交換

8時15分くらいにレンタル寝巻きの替えが届く。もともと着ていた寝巻きなどは、始めは看護師さんに持っていってもらっていたのですが、後に回収ボックスがあることを知り、自分でそこに持っていっていました。

ちなみに、手術後はいつの間にか術着に着替えさせられていて、レンタル寝巻きはどこかに行ってしまいました……。が、特に別料金を請求されたりはしなかったので、そのあたりは看護師さんやスタッフの方に任せておいて大丈夫なのでしょう。

9時になると、水も飲めなくなりいよいよ暇に。本を読んで過ごす。

手術

13時からの予定でしたが、前の方の手術が少し延びたのか、13時半ごろに手術室に(自分で歩いて入る)。
同意書などの再確認をして、いよいよ手術台にのぼります。

全身麻酔により時間がちょん切れるような感覚があった――と漫画やらネットやらで目にしていたので、どんなものかと楽しみにしていたのですが、私の場合はそこまでではなく、普通に熟睡した感じ。寝て起きたら手術が終わっていました。

起きたらものすごくボーっとしていましたが、痛みは特にありませんでした。
医師が「リンパ節転移はありませんでしたよ」といってくれて、朦朧としながらもホッとしたのを覚えています。
その後ベッドに寝たまま観察室という所に運ばれました。これが16時半ごろでした。

手術の日の夜が地獄

手術は寝て起きたら終わっていてなんてことはなかったのですが、ここからの半日くらいが地獄でした。

手術中に尿道に管を入れられており、痛くはないのですが、違和感がすごい。ずっと尿意を我慢しているような……。これにより自分でトイレに行かなくても済む訳ですが……ずっと寝ているのも苦痛なので、自分でトイレに行きたかった……。

その他、左中指に酸素濃度を測る装置をはめられ、左腕には血圧を測るバンドを巻かれ、鎖骨と左脇腹あたりに心電図、足には弾性ストッキング+マッサージ器(気持ちいいというよりはずっと動いていて気になる)、右胸にはドレーン(リンパ液などをためる袋+管)が入っている……。

ドレーン
観察室でのドレーン
血液やリンパ液がたまるドレーン(手術日当日)

ドレーンの挿入部
ドレーンの挿入部……患部にグッサリ

術後数日経ったドレーン
ちなみに数日経つと排出される液の色が薄くなり、量も少なくなってきます。これがドレーンを外せるかどうかの目安になります(入院中は首からポシェットをかけてそれにドレーンを入れて過ごします……邪魔……)。
ドレーンが外れれば翌日には晴れて退院です。

そして左手の甲には栄養点滴……。この点滴が刺さっている所が地味に痛い……。

看護師さんに、この点滴には痛み止めが入っているのですかと聞いた所、入っていないとのこと。
それでも傷あとはそれほど痛まなかったのが不思議でした(手術室で麻酔が切れる前に痛み止めを打っていてくれていたのでしょうかね)。

動くとひどい筋肉痛のような痛みがありましたが、我慢できないほどではなかったので、私は手術室を出てから一度も痛み止めを飲みませんでした。
それより管だらけで寝返りもまともに打てず(手術していない側の方には寝返りを打ってもいいのですが、動くと患部や点滴している所が痛いし、管が取れてしまうのではないかということなども気になり……)、熟睡もできず、かといってベッドから起き上がれず……という状態の方が苦痛でした……。

ちなみに、手術直後は酸素マスクもしていましたが、それは観察室に移動してから2時間後くらいに外してもらえました。

術後の注意
点滴や注射は、患部側の腕では行われなくなります。術後しばらくの間だけかと思い医師に確認した所、原則一生とのことでした。もう片方の胸も摘出する事態になったらやむを得ずどちらかを使うしかないのでしょうが……。

上半身は術着、下半身は……

手術後、上半身は術着、下半身はなんとオムツ一丁という姿でした(麻酔中に着替えさせられていた)。
ベッドに入っているので別に誰にも見られることはないのですが、なんだか恥ずかしい……。

私は幸いにも、その夜大きい方を催すことはなかったのですが、もしも催していたら恐らく「オムツにしてください」といわれていたのでしょう……。絶対安静なので仕方がないといえば仕方がないのですが、想像するとお尻のあたりがものすごく気色悪そう……。手術前に下剤でたんまり出しておいてよかった……。

ストローつきのプラスチックコップ

入院前に、病院から渡された「必要なものリスト」の中に、「ストローつきのプラスチックコップ」というものがありました。
それの出番がここで来ます。手術後、翌朝まで飲まず食わずで寝たきりの状態になるのですが、その間に寝たまま口をゆすぐ時にこのコップを使います。
私は看護婦さんにお願いして2回ほど口をゆすぎました。
このコップの出番は唯一これだけです。私は100円ショップでストローをさせるふた付きのプラスチックコップとストローを買いましたが、家ではあまり使わなさそう……。ストローなんか200本も入っているし……。
病院によっては用意してくれている所もあるのでしょうかね。

喉がイガイガする

手術中に喉に呼吸をするためのチューブが入っていたそうで(麻酔中に入れて抜くので本人は覚えていない)、そのためだと思うのですが、手術後1週間ほど喉がイガイガします。不意にむせたりということがあってこれも地味に不快でした。
マスクをして過ごしていたら多少軽減した気がしたので、乾燥も相まっていたのかもしれませんが……(病院はかなり乾燥していて、真冬という訳でもないのに静電気がすごかった)。

3月8日(手術翌日)

歯みがき

6時半ごろ、まだ管だらけの状態ながら、上半身を起こして歯みがき。口がサッパリするし、久々に起き上がれるしで、寝足りないながらも気分は爽快です。

それとお水も飲めるようになります。看護師さんにいえば持ってきてくれるかもしれませんが、私は念のため事前にお水を買っておきました。それを紙コップに入れてもらい飲みました。いやァ、約1日ぶりの水分……! 生き返る心地がしました。

朝ごはん

8時ごろ、これもまだ管だらけの状態ながら朝ごはんを食べることに。約1日半ぶりの食事。
里いものお味噌汁が美味しくてなんだかホッとしました。その他バナナ、白米、野菜の卵とじのようなおかずが出ました。
ご飯は半分ほど残しましたが、それは食欲がないというより、おかずが少なかったからかも……。

ここであまり食べられない患者さんは、しばらく栄養点滴をつけたままで様子を見るようです。
私はモリモリ食べたのでその後すぐに栄養点滴を外してもらえました。上で「地味に痛い」と書いた手の甲の点滴です。これが外れた時は本当に嬉しかったです。

管地獄からの解放

10時くらい、いろいろな管を外してもらえました(ドレーン以外)。なんという解放感……!

尿道の管が外される時は痛いのではないかとドキドキしたのですが、全く痛くありませんでした(何か移動しているな……という変な感じはありますが)。

その後術着からレンタル寝巻きに着替えて、歩いて病室に移動します。看護師さん2人に左右に付き添ってもらって歩くのですが、私は特に補助されることもなく1人で問題なく歩けました。
看護師さんによると、手術後翌日にフラフラしたりせず普通に歩ける患者はかなり珍しいとのこと。
私はもう寝たきりの状態が苦痛で苦痛で、早く歩きたくて仕方がなかったので、この時は最高の気分でした。

痛みもそれほどでもなく、すっかり暇になってしまい、昼までゴロゴロして過ごす。
お昼ご飯は冷たいうどん。これも美味しかったですね~。量が多かったので全部は食べきれませんでしたが、結構たくさん食べました。

午後にちょこっと腕を動かすリハビリをしたのですが、作業療法士さんに「暇です。早く帰りたい」というと、「手術翌日に帰りたいといっている人は初めて見た」と驚かれました。なんだか私は妙に元気な患者だったようです。入院中、酸素濃度100%(体内に100%酸素が行き渡っているということらしい)という数値を叩き出し、看護師さんに褒められたりしていました。

3月9日(手術から2日目) 大部分のテープが外れる

朝7時ごろ、患部にぐるぐる巻きにされていたテープが外れました。手術により胸がペッタンコになっているので、この時ショックで泣いてしまう方がいるそうです。そのため医師がかなり気を遣ってテープを外してくれたのですが、私はそれほど落ち込んだりはしませんでした。むしろちょっと「これはこれでかっこいいのでは……」と思ったり(中二病でよかった……のか?)。

乳がん全摘後の胸の写真
乳がん全摘手術後の胸

赤黒く見える部分は糸なのかと思ったのですが、糸は自然に溶けるものを使用したとのこと。つまり赤黒い部分は全て傷あとなのですね。そう考えるとなかなか痛々しい……。
ちなみに傷あとに貼ってある白いテープは、退院後も2週間くらいはそのまま貼りっぱなしです(その方が傷の治りが早いのだとか)。

それとぐるぐる巻きの方のテープなのですが、これが貼ってあった部分はかなりベタベタします。看護師さんに手伝ってもらってアツアツタオルで拭いたのですが、それでもまだ取りきれていない感じがあって私は2度拭きしました。このベタベタが残っているとかぶれたりということがあるようなのでよく拭いた方がいいです。

白いテープが外れた後の傷あと

退院2週間後の手術傷あと(乳がん全摘)

退院後2週間ほど経ってからの外来診察で白いテープが外れました。その日からようやくお風呂に浸かることができました(それまではシャワーのみ)。

3月10日~11日(手術から3・4日目) 暇

その後はドレーンの液が減るの待ちといった感じで、本を読んだり将棋をしたり患者さんとおしゃべりしたり病院探索をしたりしてのんびり過ごしていました。
リハビリがある日もありましたが、1日20分くらい……。私は丸1週間入院して、リハビリをしたのは4日間だけでした(初日の準備も含む)。

3月12日(手術から5日目) ドレーンが抜ける

朝7時ごろ、ドレーンが抜けました。ドレーンを抜く時も痛いのではとドキドキしましたが、全く痛くありませんでした(尿道の管の時と同じで、皮膚の下で何かが動いている……という変な感じはありますが)。ドレーンがなくなってだいぶ動きやすくなった感じがあってスッキリです。
そしてドレーンが抜けたことにより翌日の退院がほぼ決定的に(ドレーンが入っていた部分にガーゼを貼るのですが、そこへの液の漏れ具合などで入院が延びることもあるのだとか)。

午後になって翌日退院で大丈夫そうだということで、レンタル寝巻きの清算をしました(電話で翌日退院の旨を告げると、病室までお金を取りに来てくれました……このあたりのシステムは病院によりまちまちでしょうが……)。

3月13日(手術から6日目) 退院

この日はいつも通り歯みがきや洗顔を済ませ、朝ごはんを食べ、リハビリをしました(退院日までリハビリがあるとは思わなかったのでちょっと驚き)。
その後私服に着替えたり、荷物をまとめたりしていると、10時少し前に入院費が書かれた紙を看護師さんに渡されました。
1回受付の方に下りてお会計をして、また病室があった階のナースステーションに行くと、手首に巻かれていたバンド(患者を識別するための番号などが入ったもの)をブチッと切られて晴れて退院となります(このへんも病院により違いがあるかと思いますが……)。

入院費

自己負担額84,350円
食事代8,280円
レンタル寝巻き3,500円
合計96,130円

食事は18回したので、1回460円……! 結構するんですね。たくさん食べておいてよかった……。

入院受付時に限度額適用認定証を提示していなければ、窓口で20万7450円支払うことになったはずなのですが、限度額適用認定証を提示していたおかげで自己負担額(実際に窓口で支払う額)は8万4350円で済みました。
限度額適用認定証を提示していなかった場合、窓口で20万7450円(この金額はあくまでも私の今回の入院の場合ですが……保険適用額という金額です)を支払い、退院後に限度額を超えた部分を還付請求することになります。のちのち還ってくるとはいえ、手続きも面倒くさいし、時間もかかるでしょうし、窓口での支払い時にまとまったお金が必要になるし……ということで、やはり限度額適用認定証は取っておいた方がいいでしょう(本当は、保険証でこのシステムを自動的にやってくれると一番ありがたいのですが……)。

現在(手術から2週間後)

腕を真上に持ち上げると、右腋にちょっと違和感があります。それと夕方あたりからちょっと右腋がだるくなるような感覚が……。リンパ郭清をしていないのでリンパ浮腫が起こる可能性は少ないと思うのですが、センチネルリンパ節生検でちょこっとリンパを取った影響なんでしょうかね。

ただ傷がズキズキ痛むなどといったことはなく、概ね元気に過ごしています。

初めての入院、そして手術ということで、入院前は不安でいっぱいでしたが、いざやってしまえば何とかなりました。私が入院した病院は医師も看護師さんもその他のスタッフさんもみな優しい方ばかりで、ご飯も美味しく、かなり快適に過ごすことができました(ただ、手術日の夜の管地獄は2度と経験したくありませんが……)。

この記事がこれから乳がんで手術をする方のご参考になりましたら幸いです。

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