『攻めて強くなる戸辺流中飛車』を参考にして、先手中飛車 5筋位取りについてまとめています。
相手が玉を囲わずにほぼ一直線に棒銀
相手が5二金と上がったくらいで居玉のまま8四銀、7四歩と来たら攻めの合図。こちらから5四歩と突き飛車先の歩を交換し、角も交換。5五角で飛車銀両取りを狙う。
相手が王を3二まで動かしてから棒銀
相手の動きに合わせてこちらも玉を囲えるだけ囲い、75歩と突かれたら（角頭を攻められたら）5四歩（自分は片美濃囲いが完成する頃）。
以下、相手が
- 角頭を攻めてくる場合
- 飛車成りを受けてくる場合
に分岐。
角頭を攻めてくる場合
自分から角をさばき、53飛成を狙う。
飛車成りを受けてくる場合
3四飛と王手をかける。
以下、相手が
- 3三角で受けてきた場合
- 3三歩で受けてきた場合
に分岐。
相手が3三角で受けてきた
相手が3三歩で受けてきた
相手の角道を止めることができるので先手十分。
対7三銀型
単純な棒銀と違い、相手が舟囲い（王3二、5二金右、4二銀）に囲ってから7三銀と来た場合。7三銀と来た時点で5四歩と突く（これも自分は片美濃囲いが完成する頃）。
以下、相手が
- 角交換してくる場合
- 角交換を避けてくる場合
に分岐。
角交換してくる場合
角交換を避けてくる場合
相手が角交換を拒否し（4四歩と突くなど）、こちらの角頭を銀で狙ってきそうな時は、こちらも角頭のケアをする。
以下、相手が
- 角頭を攻めてくる場合
- 中央を厚くしてくる場合
に分岐。
角頭を攻めてくる場合
この場合の7五歩は取って大丈夫。5五角と出るために、こちらから5四歩と先に打つ。
中央を厚くしてくる場合
5四歩と打たれないように相手が4三金と上がってきた場合、こちらも中央で勢力負けをしないように銀を5六に繰り出す。
以下、相手が
- 角頭を攻めてくる場合
- 中央を攻めてくる場合
に分岐。
角頭を攻めてくる場合
6筋、7筋の歩を突き合い角銀交換（こちらが駒損）になるが、6三にと金が作れるのでそれを起点に攻める。
中央を攻めてくる場合
5五の地点の勢力争いで負けないよう先に5五歩と打つ。
銀交換後も5五の地点に数を足すため、角道を開ける6五歩を突く。
対6三銀型
早めに6三銀と出られて飛車先の歩を交換できない場合、片美濃に囲ってから5六銀型にする。
以下、こちらが
- 銀が五段目に出られなかった場合
- 銀が五段目に出られた場合
に分岐。
銀が五段目に出られなかった場合
4四歩とされ銀が4五に出られなかったら、念のため4六歩と突いてみる。そこで4筋を厚く守られたら、争点を変えるために6筋の歩を突く。
6六歩の後は、
- 6八飛と回り6筋を攻める
- 相手が7三桂と跳ねてきたら7八飛と回り7筋を攻めてもいい
- 何もできそうになければ高美濃に囲う
などという作戦がある。
銀が五段目に出られた場合
以下、相手が
- 飛車先の歩の交換に応じた場合
- 飛車先の歩の交換に応じなかった場合
に分岐。
飛車先の歩の交換に応じた場合
飛車先の歩の交換に応じなかった場合
以下、相手が
- 角頭を攻めてくる場合
- 中央を守る場合
に分岐。
角頭を攻めてくる場合
7筋の歩の交換を受け入れ、その後飛車交換を挑む。
中央を守る場合
飛車を8筋に回る。ここで相手が7筋を攻めてきたら、上の「角頭を攻めてきた場合」同様飛車交換を挑む。
相手も飛車を8筋に振ってきた場合は、お互いにすぐに手出しができなくなるので、のんびり高美濃に囲う。
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