横浜桜木町にて「大唐十郎展 路地の展覧会」を鑑賞しました。
この記事では、その展覧会と、唐十郎繋がりということで、以前鑑賞した唐ゼミの公演「ユニコン物語 溶ける角篇」の感想をあわせて書いてみようと思います。
唐十郎とは
「状況劇場」や「唐組」、「唐ゼミ」などのアングラ劇団の創始者。
こんな感じのお芝居です
大唐十郎展 路地の展覧会
大唐十郎展
開催日時
2011年11月1日(火)~20日(日)
13時~20時
会場
桜木町ぴおシティ地下2F
料金
無料
3つの展示場所
- 袋小路展示場(小道具の部屋)
- 喫茶肉体(ポスター、書籍の部屋)
- 野毛トランク座(映像の部屋)
と、展示場所が3つに分かれていました。
袋小路展示場
無料なので正直そんなに期待していなかったのですが、「袋小路展示場」はちょっとした見世物小屋といってもいい位凝った展示でした(芝居で使われた小道具などが展示されていました)。
喫茶肉体
閉店した喫茶店が展示場所でした。
それにしても「喫茶肉体」って……なんと素晴らしいネーミングセンス(まるでマンガ)!
「喫茶肉体」では、
に載っていたポスターを何点か生で見ることができて嬉しかったです。
野毛トランク座
「野毛トランク座」では、「蛇姫様」他いろいろな舞台の映像が上映されていて(日によって異なるそうです)、私もチラッと拝見しました。
「入口」と書かれた黒幕をめくって会場に入って行くのがちょっと文化祭めいた雰囲気でワクワクしました。
ぴおシティ
会場である「ぴおシティ」自体もちょっとコアな雰囲気のあるビルです。
「喫茶肉体」の隣には立ち飲み屋さんがあったりして(普通に営業中)、展示と周辺のムードがマッチしているように思えました。
これで観覧料無料とはかなりお得かも……!
「大唐十郎展 路地の展覧会」動画
動画を発見したので貼っておきます。
ユニコン物語 溶ける角篇
第10回公演 『ユニコン物語 溶ける角篇』(台東区篇より) - 公演情報 | 劇団唐ゼミ☆
唐十郎さんといえば、以前唐ゼミの舞台「ユニコン物語 溶ける角篇」を鑑賞したことがあります。
靴を脱いでテントに入って、地べた(ビニールシートが敷いてある)に座って観るというシステムでした。
唐十郎=紅テント! というイメージがありますが、唐ゼミは確か青いテントでした(テントの写真はなし……。周囲が暗くなってしまって、テントの写真を撮り損ねた覚えがあります……)。
大きいテントに150人くらいの客が入場、という状況で観劇したのですが、9月だというのにものすごくムシムシして暑かったです。
ギュウギュウ詰めで座ったらあと50人くらいは入れたのかもしれませんが、満員だったら息苦しくてしょうがなかったと思います(比喩ではなく、終盤はかなり酸素が薄かった気がします)……。
役者さんも汗だくになって演じていて大変そうでした……。
話はあんまりよく分からなかったのですが、小道具が凝っていたので観ていて楽しかったです。
劇中客席に降ってきた赤紙。お土産として頂いちゃいました。
劇場ではなく、テントならではのアッと驚く仕掛けがあったりもして、約3時間と長めの舞台でしたが結構満喫できました。
これでお代は2000円だったので、舞台にしてはかなり良心的ではないかと(もっと短くて、舞台ならではの仕掛けがある訳でもなく、特に話が面白い訳でもないのに平気で5000円とかとる舞台もあるので)……。
舞台って、独特のわざとらしさがあってちょっと苦手なのですが(何事も経験と思いこれまで何度か観ましたが、どうにもハマれず……)、これは観ておいてよかったです。
ポスター集
寺山修司生誕80年|ポスターハリスギャラリークロージング企画Vol.1 『ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター展』
寺山修司の「天井桟敷」や唐十郎の「状況劇場」など、60~70年代に活躍したアングラ劇団のポスター集です。
その名の通りアヴァンギャルド(前衛的、革新的)でとてもイカしたポスター集なのですが、サイズがA3サイズなのでかなり大きめです。
もしご購入なさる場合は、本棚に入るかどうか確認してからの方がよろしいでしょう。
上記ページで、本に収録されているポスターをいくつかご覧になることができます。
folder 鑑賞記録