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夜の展覧会 伊藤晴雨素描展

time 更新日:  time 公開日:2007/07/17

伊藤晴雨『美人乱舞』

先週のことですが、飯田橋の風俗資料館という所で、「夜の展覧会 第一弾 伊藤晴雨素描展」を見てきました。

伊藤晴雨とは
主に緊縛などの責め絵を描いていた昭和の絵師。

会場が会員制の図書館ということで(展覧会の期日中だけ特別に会員以外の人も入れた)、行く前少なからずドキドキしていましたが、中は明るくて広々としていてキレイだし、女性でも居づらくない雰囲気でした。

展覧会の内容としては、素描も完成画もモチロンよかったですし、責めのいろはがるた的な小冊子や、凝った作りの季節ごと(というか月毎)の責め絵本を見ることができて満足でした。

そして、

「女を実際縛ってみたってこんなもんだ、俺が描くから美しいんだ」

といったような趣旨の晴雨の言葉が飾られていて、本当にそうだなァと思いました。
モデルさんの写真が飾られている傍で、「本当にそうだなァ」などとは甚だ失礼ですが、別にその女性が殊更に醜かった訳ではなく、どちらかというと肌などはキレイな方のモデルさんだったと思うのですが、どうも私はそういった写真にはあまり興味をそそられません。やはり絵の方が趣があっていいなァと感じます。

しかし伊藤晴雨は、はしがきをはじかき、昭和を笑話と記すようなお茶目な御方だったようなので(『美人乱舞a』という本に載っています)、これもシャレっぽく言ったことだったのかもしれませんね。まァ本気でもシャレでも、どちらにしろ粋な言葉だと思います。

ちなみに、私が持っている弓立社『美人乱舞』の帯には、

伊藤晴雨『美人乱舞』

「女ってものは だまして使うものでござんすよ」

という、これまた恐らく伊藤晴雨のお言葉らしきものが書かれています。「ござんすよ」という言い回しがまた何ともオツでいいですね。

ところでこの「夜の展覧会 第一弾 伊藤晴雨素描展」、入場料は500円でした。このお値段で貴重な小冊子や一部の奇譚クラブの中身までも見ていいというのですから、風俗資料館さん、良心的です。
「第一弾」ということなので、次回にも期待したいです(喜多玲子さんか都築峰子さんの絵を見ることができたら嬉しいですなァ)。

伊藤晴雨『美人乱舞』

美人乱舞―責め絵師 伊藤晴雨頌

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