2017年10月14日(土)、池袋サンシャイン60で行われている「ゾンビ防衛対策学会」というイベントに行ってきました!
昨年サンシャイン水族館で行われた類似イベント「ホラー水族館 呪いの水櫛」が私的にはイマイチだったのであまり期待していなかったのですが、「ゾンビ防衛対策学会」はかなり怖くて楽しめました。
以下で「ゾンビ防衛対策学会」のレポートを書いていこうと思います。
目次
「ゾンビ防衛対策学会」とは
開催場所 | 池袋SKY CIRCUS サンシャイン60展望台 |
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開催期間 | 2017年9月21日(木)~2017年11月5日(日) |
開催時間 | 18時〜22時(最終入場は21時30分まで) |
備考 | 小学生以下の方は入場不可 |
「ゾンビ防衛対策学会」――なんだかゾンビに関して真面目な議論を交わしている団体のようなものを思い浮かべてしまいますが、そういう類のものではありません。平たくいうなら普通のお化け屋敷です。脅かしてくるのがお化けではなく全てゾンビなのでいうなればゾンビ屋敷です。
ウォークスルー型ということで、自分で歩いてゴールに向かうタイプのアトラクションです。
チケット購入方法
ファミリーマート店内設置の「Famiポート」で、事前に好きな日時を選択してチケットを購入できます。
ただ「Famiポート」で購入できるのは「大人(1200円)」のチケットのみです。
「学生(900円)」や「大人ペア(2200円)」などの割引チケットを購入したい場合は、サンシャイン60の「アルパB1チケットカウンター」という所で当日直接購入します。
混み具合は?
私は当日18時45分ごろサンシャイン60に到着しました。
19時からの回は既に完売していましたが、19時30分からの回のチケットがあるということだったので、それを購入しました。
集合時間まで、約30分ほどの待ち時間……しかも集合後や入場後も結構待ち時間があるのですが(後述します)、それでも昨年のホラー水族館で何時間も待たされたのに比べればなんてことはなかったです。
当日のチケット販売状況をツイッターで確認できるので、現地に向かう前にチェックしておくとよろしいかと思います。
地下1階の展望台へのエレベーター付近に集合
19時30分からの回だったのですが、19時15分くらいに、展望台へのエレベーター付近に集合しました。
展望台へのエレベーターの場所はチケットカウンターの女性が教えてくれました。
チケットに「指定時間になりましたら展望台入口に集合してください」と書いてあるので、直接展望台がある60階に行くのかと思ったらそうではなく、地下1階の展望台へのエレベーター付近に集合します。
ちょっとした行列ができており、また係りの方も何人かいらっしゃったのですぐに分かると思います。
その後エレベーターで順々に10数名がまとめて展望台がある60階に送られます。
エレベーターが動き出すと照明が一気に暗くなったのですが、その時乗っている人たちが「ざわっ……」となったのが面白かったです(ゾンビ防衛対策学会用の演出ではなく、恐らく普段からそういう仕様)。
60階に着いて待っていると叫び声が……
60階に着いても、いきなりゾンビ屋敷、という訳ではなく、ここでも15分ほど待ちます。
ここで待っている間は、壁の向こう側から何かガチャガチャいう音が響いてきたり、女性の鋭い叫び声が聞こえてきたりと結構騒がしいです。
ホラー水族館並みのゆるさを想定していた私ですが、ここでちょっと「あれ、このイベント、もしかしたらものすごく怖いのでは……どうしよう……」という不安に駆られました。
しかし「いやでも、本当に怖い時って、あんな風にギャーッと叫ぶものだろうか? あれは演出としてそういったCDでも流しているのではないか……きっとそうだ、そうに違いない」と自らに言い聞かせることに。
結果をいうと、聞こえてきた叫び声はやはり演出ではなく本物でした。
演出でそのような効果音がかかっている部屋はなく、なおかつ後に私自身がギャーギャー叫ぶことになったので、あれは本物といえます。
「ゾンビ防衛対策学会」に入場
60階に着いて、かわいい制服を着たお姉さんがチケットを確認したり、入場の案内をしてくれたりするのですが、どうも普通のイベントの受付嬢などと違ってちょっとそっけないような――と思っていたら、実はこれ、既に「ゾンビ防衛対策学会」の世界観が始まっていたからなのでした。
始めの部屋に入場すると、白衣の男性が中央にいるのですが、その男性の傍にはなんと鎖に繋がれた凶暴そうなゾンビが……!
白衣の男性によると、以前ゾンビウィルスの感染者が世界中に広まったが、日本の博士によりワクチンが開発され、ゾンビはもはや脅威ではなくなったとのこと。
ワクチンを打つとゾンビはおとなしくなり、人間に従うようになる。タダ働きさせても文句もいわないのでいまや素晴らしい労働力となっている。
先ほどの制服のお姉さんたちも実は元々はゾンビだったのだ――という驚愕の事実が明かされます。
そして入場客はその後、ゾンビについて学ぶために「ゾンビミュージアム」を見て回ることになります。
そこでは「生け捕りのゾンビ」が公開されているという……。
ゾンビの関連資料を見たり、ゾンビの対処法を学ぶ、というのはまだ分かるのですが、「生け捕りのゾンビ」を公開するのはいくらなんでもやりすぎではないでしょうか……。ワクチンを打っておとなしくさせないと……せめて一般人の目に触れない所で厳重に実験するなりしないと……。いやな予感しかしないよ……!(といいつつ、それ目当てで来ている訳なのですが……)
ゾンビと記念撮影
説明がひとしきり終わった後で、ゾンビ、そして白衣の男性と共に記念撮影ができます。
ゾンビの鎖を握って記念撮影
撮影前と撮影後は唸ったり暴れたりしていますが、撮影中はきちんとしてくれるゾンビさん、かわいい……。
この時なんだかウキウキしておのぼりさん的な感覚で撮影してしまったのですが、後に「もっと襲われているようなポーズをとったりするべきだったか」と思いついて結構悔やみました。
フォトスポットと地図や年表など
次の部屋で10分ほど待ちます。この部屋にフォトスポットというものがあります。
ただ部屋が暗いので、あまりうまく撮れませんでした……。
フォトスポット……こういう大きい看板が置いてあります
その横にゾンビに関する年表や、ゾンビ感染世界地図などが飾ってあって、もっとじっくり見たかったのですが、並んでいる列から微妙に遠い所にあって読みづらい……。
しかもその位置にくると割とすぐに次の部屋に通されるので、時間も足りない……。
で、地図や年表も写真に撮って後でじっくり見返そうかな……と写真を撮ろうとした所、すぐ傍にいた元ゾンビの制服のお姉さんに手で制されてしまいました。
写真を撮っていいのは大きい看板のみで、その他のものは撮影禁止のようです。フォトスポットというから、てっきりその部屋のものは撮ってもいいのかと思いまして……。元ゾンビのお姉さんには丁重に謝っておきました。
ゾンビに関する展示(鏡の間)
次に通される部屋は「鏡の間」です。ここは1組ずつ通されます。やっとお化け屋敷っぽくなってきました。
全面鏡張りの部屋(これだけでもう結構怖い)に、点々とゾンビに関する展示が置かれています。
ゾンビの手や頭がガラスケースに入っていたのですが、どこかから何かが出てくるのではないかとビクビクしてろくに展示を見ることができませんでした……。
通り抜けるのにかかるのは1分くらいでしょうか。ネタバレすると、この「鏡の間」ではゾンビは出てきませんでした。
一旦出るとこの部屋には戻れないので、何も出てこないならもっときちんと展示を見ておくんだった……と後悔しました。
廊下で待つ
「鏡の間」を出ると廊下になっているのですが、ここでも15分ほど待ちます。
で、前半は本当に何もなく、ただ待つだけなのですが(窓から夜景を眺められるくらい)、廊下の端のあたりにいろいろな型のゾンビの剥製がまとめて飾ってあります。
ミイラみたいな質感(触ってはいないので見た感じですが)のゾンビの上半身がでで~んとテーブルに乗っていて、そのお腹から内臓がコンニチハしていたりと、なかなか迫力のある展示でした。
フォトスポットでの地図や年表もそうなのですが、待っている間にじっくり見られるように展示を所々に配置してくれるといいなと思いました。待ち時間の前半が暇で、後半が忙しい(というほどでもないけれど)という……。
しかしこれはスペースの関係上やむを得ないのかもしれません。
いよいよゾンビ登場!
次の部屋には2組ずつ通されます。暗い通路を抜けて広いスペースに出ると、そこにスクリーンがあります。
私たちがスクリーンの前を通ると、いきなり映像が映し出されます。
どこかの部屋で、男性がゾンビに襲われている……!?
そして唐突に赤いランプが回り出し、危険を知らせるような警戒音が……と思ったら……
背後からゾンビが出現!
いや、いきなり後ろはダメでしょ、後ろは……!
思いっきり「いやああああァ!」と叫んでしまうワタクシ……。
その後は怒涛のゾンビの攻撃。
ゾンビがいる檻のすぐ傍や、ゾンビが寝ている担架(どういう状況なんだ)の横を通らないとなりません。
絶対に動く、動くやん……! と分かっているのにいざ動かれるとやっぱり怖い。
例えが悪くて恐縮ですが、ゴキブリへの恐怖にちょっと近いものがありました。
そしてとどめは前方からものすごい勢いで突進してくるゾンビ……!
……と思ったらまた背後から戻ってきたりして……!
――出口に辿り着く頃にはギャーギャー声を上げすぎて喉が痛くなりました……。
出口でもらえる「タカダワクチン」
ゾンビ防衛対策学会「タカダワクチン」
出口にはまた元ゾンビのお姉さんがいまして、「タカダワクチン」なるものをくれました。
ネタバレするとお菓子のラムネです。シャレたデザインですね。喉が痛かったのでありがたかったです。
すぐに食べようとして、あ、写真……! と気付いたので、袋が開いた状態の写真になってしまいました……。
おみやげ「指ボールペン」
おみやげに指ボールペンを購入しました。よくできていますが、欲をいえばもっとゾンビゾンビした小汚い感じでもいいかも……。
当日のスケジュールまとめ
正確ではないかもしれませんが、大体以下のような感じでした。
18時45分ごろ | サンシャイン60に到着 |
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19時15分~19時30分ごろ | 地下1階のエレベーター付近で待つ |
19時30分~19時45分ごろ | 60階で待つ |
19時45分~20時ごろ | 始めの部屋で話を聞く&記念撮影 |
20時~20時10分ごろ | フォトスポットで待つ&鏡の間 |
20時10分~20時20分ごろ | 廊下で待つ |
20時20分~20時30分ごろ | ゾンビにしこたま脅かされる |
本当におっかなかったのは最後の10分くらいで、あとはほとんど待ち時間ですね。
しかし最後の感じがあれ以上続いたら私の喉は潰れていたかも……。
感想:私は概ね満足しました
最初にもちょこっと書きましたが、お隣のサンシャインシティで昨年行われたホラー水族館が全く怖くなかったのでスッカリ油断していました。この「ゾンビ防衛対策学会」はかなり怖かったです(といっても、あくまでビビリである私の感想です。「戦慄迷宮」などに行きなれている方であれば物足りないかと思いますが……)。
一緒に行ってもらった人が入る前に怖がっていたので、「平気平気、だってゾンビっていったって、人がメイクしてるだけだよ」とか、「本当に怖い時ってきっとそんなに大きな声は出ないものだよ」などとのたまっていたくせに、いざゾンビが出現したらその人よりも何十倍も怖がってギャーギャー叫んでいた私……情けないったらありゃしません……。
ちょっと残念だったのは、上でも書いたのですが、展示がひと所にまとまりすぎていて、待ち時間をうまく活用できなかったことでしょうか。
それと脅かされっぱなしであっという間に終わってしまった所です。
パンフレットに「タカダワクチンプレゼント」と書いてあったり、「ヤツらを地上におろしてはいけない」という謳い文句が載っていたりしたので、最終的にワクチンを使ってゾンビを退治するのだろうか……!? とちょっとワクワクしていたのですが、そういったイベントはありませんでした。
ストーリーや世界観がとてもよくできていたので、もう少しそういった点を活かした所があれば尚よかったかもしれません。
スクリーンに現れる映像に関しても、「ゾンビが突然暴れ出した」ということは分かるのですが、何故そうなったのかは謎のままなので少しモヤモヤします。「ウィルスが突然変異した」だとか、「係員が管理を怠った」だとか、なんでもいいので何か原因が判明していた方がスッキリしたかと思います。設定がしっかりしていただけに、ストーリー的にはちょっと尻すぼみ感があったかも……。
といいつつ、あんなに大声でギャーギャー叫びまくったのは何年かぶりだったので、いいストレス解消になりました。私は概ね満足しました。
2017年11月5日まで開催されていますので、ご興味がある方は行ってみてください。
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tag お化け屋敷, ゾンビ, ホラー, 池袋サンシャインシティ