横浜桜木町から徒歩5分ほどの場所にある居酒屋、「珍獣屋」。
その名の通り、珍獣を食べさせてくれる珍しいお店です。
上記の看板のメニューがもう充分珍獣といえば珍獣ですが、それらを更に上回る虫やウーパールーパー、オオグソクムシ、サソリなどが食べられる! という情報を目にしまして、これは是非一度経験してみたい……と思い、2016年7月21日に行ってまいりました。
お付き合い頂いたのは、はてなブロガーのかんどーさん、なんでなんでちゃんさん、ねむれないさめさん(名前の順)。
お三方はこれまでに何度も虫を食べているツワモノなので、一緒に行って頂けてとても心強かったです。ありがとうございます!
目次
私の虫や珍獣への耐性
- 虫や珍獣を食べるのは今回が初めて。
- 虫や珍獣を見るのは大丈夫。というか割と好き。
- ゴキブリには触れない。他の虫には触ろうと思えば触れるがなるべくなら触りたくない。
こんな感じです。
では以下で、私が「珍獣屋」で食べたものをご紹介します!
虫や珍獣の写真が出てきますので、苦手な方は他の記事をご覧頂けると幸いです。
サソリの唐揚げ
トップバッターはゲテモノ料理会のエース(?)、サソリ!
忍び寄る黒い悪魔! というキャッチコピーが秀逸です。
この他にもいくつかテーブルメニューがありましたが、いずれの文言も凝っていて楽しませてもらいました。
黒い! ツヤツヤ! カッコいい!
私は始めにハサミの部分を食べたのですが、これがまァ硬いのなんの……! そしてとんでもなく苦い!
他のお客さんが「お腹は苦くないらしい」と教えてくれたのですが、その後食べたお腹もまァまァ苦かったです。
口の中にハサミの苦味が残っていたのかも……? と思っていたのですが、胴体部分だけ食べたねむれないさめさんも「苦い!」と仰っていたので、サソリは恐らく全体的に苦いのでしょう。
サソリは漢方の原料として使われるそうで、そう思って食べると体によさそうな味のような……そうでもないような……?
ウーパールーパーの1本揚げ
バナナぐらいの大きさをイメージしていたのですが、もっとずっと小さくてししゃものような感じでした。
内臓を抜いて揚げると縮んでしまうものなのでしょうか(それとも私がイメージしているウーパールーパーがでかすぎるのでしょうか)……?
こうやって写真でアップになっているとなかなかの迫力ですが、実際見ると本当に小さいです。
かわいそうで食べられないかも……と思っていたのですが、あまりにも小さかったためか割とスンナリ食べることができました。
味は淡白で白身魚のようでした。食感は割とパサパサ。
オオグソクムシと虫の盛り合わせ
こういうメニューがある訳ではなく、頼んだものがまとめて出てきました。
改めて見るとすごい図ですね(これらが虫かごや水槽に入っているのではなくお皿に乗っているという)……。
全て塩を振って揚げたもので、他の味付けは特にしていないそうです。
素材の味を活かしている訳ですね。
オオグソクムシ
ダイオウグソクムシじゃなくてオオグソクムシなので小ぶりです。10センチくらいだったでしょうか。
見た目も味もエビっぽいです。しかし身がものすごく少ない……。
お店の方のお話では丸ごと食べられるということだったのですが、足や殻はかなり硬くて食べづらかったので私は残してしまいました。。。(それをさめさんがバリバリ食べていました)
殿様バッタ
さて、ついに虫を食べる時がやってきました……!
まずは初心者向け? と思われる殿様バッタから食べてみることに。
すると意外や意外、ナッツのような風味があってなかなか美味しいではありませんか……!
塩を振っただけとは思えない香ばしさがありました。
これはイケル! と思いまして、次は見た目的に一番キツそうなゲンゴロウに挑戦することに……。
ゲンゴロウ
頼んだ内で一番大きい虫でした。食べてみるとまァ硬い……! サソリのハサミに勝るとも劣らない硬さでした。
ボリボリ音を立てて噛んでいると、なんともいえない味と香りが口いっぱいに広がります。
不味くはないのですが、虫食ってるなァ……という感じです。後味もかなり残りました。
ゴキブリ
ゴキブリ、といってもそこらにいるようなゴキブリではなくて、食用のゴキブリです。
そのためさほど抵抗なく口に入れることができました(バッチくなければ大丈夫)。
味はゲンゴロウの後だったからかアンマリよく分からず……。
でもそんなに変な味ではなかったです。
ちなみにかんどーさんとさめさんはゴキブリが一番美味しかったようです。
私は食べる順番を間違えたのかも……。
今度もし食べるとしたらゲンゴロウよりゴキブリを先に食べようと思います。
コガネムシ
コガネムシは香ばしくて美味しいというレビューを見たので最後に取っておいたのですが、これもなんだかまァまァでした。
ゴキブリもコガネムシもサクサクして食感はよかったのですが、なにしろゲンゴロウの味が強すぎて、ゴキブリとコガネムシの味があまりよく分からなかったのがちょっと残念です……。
もし上の虫を食べるなら、
殿様バッタ⇒ゴキブリ⇒コガネムシ⇒ゲンゴロウ
の順番がおすすめです(虫に慣れている人だったらゴキブリが最初でもいいかも)。
ラクダのタルタルステーキ、イノシシの顔面肉ガーリック焼き、シイラのカルパッチョ、何かのソーセージ
ちょっとは普通のものも食べよう……ということで、合間合間にこういうものもつまんでおりました。
これらは見た目も普通ですし、味も美味しかったです。
イノシシの顔面肉ガーリック焼き、というと顔面がでーんと出てきそうな感じがありますが、実物はカットされた頬肉でした。
異物混入プリン
そして最後は戦慄のデザート、異物混入プリン!
異物=コオロギとミルワームがたっぷりとトッピングされているプリンです。
プリン自体も美味しいのですが、コオロギとミルワームのシャクシャクした食感がいいアクセントになっていました。アイスクリームについてくるウェハース的な役割……?
写真で見ると強烈ですが、これは本当に美味しいのでオススメです!
注意:行く時は予約をしてから行った方がいいです
ウーパールーパーは前日までに予約をした人しか食べられないそうです。
またお店が不定休なので、そういったことからも予約をしてから行った方が確実です。
そして私はワニの手の唐揚げが食べられなかったのが心残りです……。これを食べたければ、電話で予約する時に言っておいた方がいいそうです。
ワニの手がドーンと出てくるそうで、それも見てみたかったですし、また、食べることができない手の先端の部分を真空パックしてお土産にしてくれるサービスがあるのだとか。ワニの手、欲しかったなァ……!
こちらに電話番号や予約できる時間などが書いてあります
あとがき
虫や珍獣を目の前にして、「ごめんなさい、食べれませェェェん!(泣)」なんてことになったらどうしよう……と思っていたのですが、意外と大丈夫でした。
「虫や珍獣を見るだけでもイヤ!」という方にはちょっとキツそうですが、私と同じように見るのは大丈夫、という方だったら、結構食べられるかもしれません。
食べ慣れないものを食べてお腹を壊すのでは……と心配していたのですが、それも大丈夫でした。
そして虫をそれほど抵抗なく食べられることが分かったので、もし今後食料難になってもなんとかなる! という変な自信がつきました。
寒い時期には変わった鍋(クマやトナカイやリス)があるそうなので、今度は冬に行ってみようかと思います。そして今度こそワニの手を食べたい! そしてもう一度ゴキブリを食べてしっかりと味わいたいです。
今回の教訓
塩振って揚げれば大抵のものはイケる、というのは多分ホント
めったに食べられないものを食べることができて貴重な体験になりましたが、1品1品がちょっとお高いのがタマにキズです(1人6000円ほどの会計でした……)。頻繁に通うのは経済的に無理そうです……。
folder 珍スポット探訪記