先日、横浜名物「生プリン」なるものを初めて食べてきました。「生プリン」とは、なんと卵の黄身を後乗せして食べるプリンです。上の写真がそうなのですが、なかなかのインパクトではないでしょうか。
以下に「生プリン」を食べた感想や写真を載せていこうと思います。
目次
横浜山手西洋館
横浜山手西洋館 Webサイト
横浜とひとくちにいっても地域により雰囲気が異なります。横浜駅は迷宮として名高い(?)ですし、黄金町や日の出町界隈は昔ほどではないのでしょうが現在でも少なからずディープな空気が漂っています。
そして山手といえばセレブ――閑静で、そしてちょっと異国情緒を感じさせるセレブな街というイメージがあります。
山手には古い西洋館が7つ点在していて(駅でいうとみなとみらい線「元町・中華街」駅あたりからJR「石川町」駅あたり)、いずれも入館無料で見学することができます。
その西洋館の内のひとつ「エリスマン邸」の内部に「しょうゆ きゃふぇ」という喫茶室があります。
そこではなんとも珍しい「生プリン」を食べることができます。この生プリンは2018年「第28回神奈川県名菓展」というコンクールで最優秀賞に輝いたそうです(参考:タウンニュース)。
「しょうゆ きゃふぇ」は結構混んでいた……が、予約はできない
しょうゆ きゃふぇ Webサイト
日曜日とはいえ、ゴールデンウィークのすぐ後――しかも雨が降っていたので、まさか混んでいるとは思いもしなかったのですが、そのまさかでした。
エリスマン邸に入ってすぐの所に「しょうゆ きゃふぇ」があるのですが、「しょうゆ きゃふぇ」の入り口から隣の部屋にかけて行列ができていました。入店できるまで30分ほど待ちました(ちなみに、晴れている日だと部屋の中ではなく外で並んで待つそうです)。
しかし並んでいる最中に注文を聞きにきてくれるので、席に着いてしまえば割とすぐに生プリンにありつくことができます。
店を出る時に店員さんに「いつもこれくらい混んでいるのですか」と尋ねてみた所、やはり土日はかなり混むとのご返答でした。
予約をしていけばよかったかな……と後でWebサイトを確かめてみた所、「ご予約は承っておりません」と書いてありました(一番下の方にある予約フォームは、同系列のレストラン「エリゼ光」用のもののようです)。
「しょうゆ きゃふぇ」の生プリン
行列に並ぶこと約30分――ようやくお目当ての「生プリン」とのご対面です。
こんな感じで運ばれてきます。ひよこの中に卵の黄身が入っています。
ひよこのお腹をブシュッと押すと、卵の黄身がスポンと飛び出してきます。
その後にカラメルソースを注ぎ入れます。かなりの量があるのでグラスから溢れそうでヒヤヒヤしましたが、なんとか全部入りました。
それからかきまぜるのですが、グラスの縁ギリギリまでプリンがあるのでかきまぜづらい……。というか、よく考えたらカラメルソースの半分は後で入れてもよかったような気がしてきました……。
カラメルソースが大量に入っているのでものすごく甘そうに見えたのですが、実際口にしてみるとちょうどいい甘さでした。
とろとろ、なめらか、クリーミー! で大変美味しゅうございました。
お値段
紅茶とのセットで1242円(1150円+税)でした。結構なお値段ですね……(生プリン単品だと800円+税)。
作業(?)も面白かったし味も美味しかったので不満はないですが、そうしょっちゅうしょっちゅう行ける価格とはいいがたい……。
量
パッと見そう多くは見えないのですが、食べてみるとかなりの量があって食べ応えがありました。
種類
元祖生プリンの他に、抹茶味やフルーツ入りのものがありました。もし今度行ったら別の種類に挑戦してみたいです。
ちなみに「しょうゆ きゃふぇ」というだけあって、生プリン以外に「しょうゆパン」もこのお店のウリのようです。しょうゆパンを使ったまぐろのサンドイッチや、その他ご飯的なメニューも少しありました。しょうゆパン……どんな味なんでしょう、興味深いですね。
お店が閉まるのが早い
10:00~16:30(ラストオーダー16:00)
※7月・8月は17時30分まで(ラストオーダー17:00)
公共施設(現在は公益財団法人が管理している)の内部にあるので仕方ないといえば仕方ないのですが、16時半までというのはちょっと短すぎるような……。
しかも土日は混んでいるとのことなので、16時ギリギリに行くとお店に入れない可能性があります。なるべく早めに行った方がよさそうです。
景色もなかなか
窓から見える景色はこんな感じです。
ただ鬱蒼とした緑が見えるだけ……といえばそうなのですが、古いお邸の一室で、木々が風に揺れるのを眺めながらお茶を飲んだりおやつを頂いていると穏やかな気持ちになります。これぞまさしく安らぎの空間です。
エリスマン邸
食べ損ねるといかん――ということで先に生プリンを食べましたが、その後「エリスマン邸」の内部を見学しました。
名前のとおりエリスマンさんが住んでいた邸宅で、元の「エリスマン邸」は大正時代に建てられたそうです。昭和57年にそのお邸は解体されたのですが、平成2年に現在地に再現されたのだとか。という訳で、現在の「エリスマン邸」は復刻版ということなのですな。
窓や照明のつくりがモダンでした。照明はうまく撮ることができず……。
地下は貸しスペースになっていて、ピアノとバイオリン、そして声楽のアンサンブルが行われていました。古いお邸での演奏会――なんて優雅な日曜日……!
ベーリック・ホール
「エリスマン邸」の隣には「ベーリック・ホール」があります。ここも名前のとおりに昔ベーリックさんが住んでいたお邸なのだとか。
「エリスマン邸」と違って再建でなく復原・改修工事がされたとWebサイトに書いてあったので、基礎は昔のお邸のままなんでしょうかね。だとすると昭和5年に建てられた(これもWebサイトの情報)建物が残っているということですね……すごい……!
生プリンが主な目的だったので、ここは事前にあまりチェックしなかったのですが、実際に見てみたらかなり素敵な建物でした。デザイン的には「エリスマン邸」よりもこちらの方が凝っていたかも……。
廊下の床が白黒の格子柄……! ファッショナブルですが、住んだらなんだか目がチカチカして落ち着かなそう……。
西洋館は窓のデザインがオシャレですね。
外から見た窓もオシャレ。
アール・ヌーヴォーチックな扉。
家の中に水がたまる設備(?)が……! ライオンの口からオエーッと水が吐き出される訳ですね。なんなんですかね、何のためにあるものなんでしょうか。夏に涼むためのものなんでしょうか。しかしなんだかお金持ちっぽくはありますね……(まさかお金持ちアピールのために作ったもの……?)。
「エリスマン邸」は実用的な感じでしたが、「ベーリック・ホール」はあまり生活感がなくて面白かったです。
山手西洋館では結婚式を挙げることができる
ちなみに私が訪れた日には「ベーリック・ホール」で結婚式が行われていました(私が邸内を見ていた時にはまだ準備中でしたが)。
「ベーリック・ホール」だけでなく、山手西洋館のほとんどで結婚式を挙げることができるようです。
そんなに大規模でなくていいけれど、ちょっとシャレた結婚式を挙げたい、という方には打ってつけの会場かもしれません。
詳しくは「西洋館ウェディング」のページをご覧ください。
あとがき
全ての西洋館を見るには2~3時間かかるとのことで、今回は「エリスマン邸」と「ベーリック・ホール」以外の西洋館には行きませんでした(結構離れた場所にある建物もあるので……)。しかしこの2つの建物だけでも充分楽しめました。
他の西洋館の2つにもカフェがあるようなので、今度はそこにも行ってみたいです。
皆様もよかったら横浜山手西洋館巡り+生プリンを楽しんでみてください。
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