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【珍スポット】群馬県「ジャパンスネークセンター」(へび研)探訪記

time 更新日:  time 公開日:2016/06/05

ジャパンスネークセンター へび研 公式ホームページ
ジャパンスネークセンター へび研 公式ホームページ

ジャパンスネークセンター、またの名を【へび研】。
(財)日本蛇族学術研究所が運営する、日本唯一のヘビのテーマパークです。

いろいろな蛇が展示されているのはもちろんのこと、

  • 大蛇との記念撮影
  • ハブの採毒実演
  • ヘビのお食事タイム(を観察する)

などという大変スリリングなイベントも行われています(平日は除く)。

以下は私が実際に「へび研」に行った時の体験談です。

入口

ジャパンスネークセンター(へび研)入口
ジャパンスネークセンター(へび研)入口

伊勢崎I.Cから車を走らせること約20分……あやしげな鳥居のようなものが見えてきます。
へび研には「三日月村」というものが隣接していて、この鳥居はそことの共同の入口です。

ちなみに「三日月村」の看板には「絡繰屋敷」などと書いてあってちょっと惹かれるものがありましたが、「へび研」をたっぷり見たため時間がなくなり行くことは出来ませんでした。

ジャパンスネークセンター(へび研)駐車場入口
ジャパンスネークセンター(へび研)駐車場入口

鳥居をくぐってちょっと上っていくと駐車場があります。そこには妙にポップな門がありました。

「へび研」に入場

ジャパンスネークセンター(へび研)白蛇観音
白蛇観音

入場してすぐ橋を渡るのですが、そこから白蛇観音なるものが見えます。
とぐろを巻いた大蛇の上に観音さまが乗っかっています……カッコいいです。
毎年10月には「白蛇観音供養祭」というものが行われるそうです。

「見晴し広場」という名の割に、実際は木が鬱蒼としていてそれほど見晴らしがいいとはいえないスペースを尻目にちょっとした坂を下っていくと、いよいよ蛇たちとご対面です。

衝撃の放し飼いスペース

ドキドキしながら辺りを見回すと何やら柵が……。もしや、と近寄ると、

ジャパンスネークセンター(へび研)放し飼いスペース
ジャパンスネークセンター(へび研)放し飼いスペース

そう、やっぱりここが第一の蛇コーナー、「日本のヘビ」なのです。
野ざらしです。思わず笑っちゃいました。

「へび研」の中には、

  • 大蛇温室
  • 毒蛇温室
  • 熱帯蛇類温室
  • 採毒室
  • その他資料館や売店など

といった建物があるのですが、その建物と建物の間が結構離れており、そこに上記「日本のヘビ」や「シマヘビ」「シロヘビ」などの放し飼いスペースがあります(後述しますが、ヘビ以外の生き物もちょくちょく出現します)。

その放し飼いスペースは柵から一段下がった所にあるものの、地面から柵よりも背の高い木が生えていまして、おまけにこの「日本のヘビ」コーナー内には電柱まで刺さっていました。説明書きによると、アオダイショウはその木や電柱をスルスルと上ることがあるとのこと。
ヘビは結構簡単に放し飼いスペースから脱出できてしまいそうな気がするのですが……私の思い過ごしでしょうか……。

ここでしばらく目を皿のようにしてアオダイショウを探したのですが、結局見つけることは出来ませんでした(最終的に放し飼いスペースで目撃できたのはシマヘビ一匹のみ……)。
大方の蛇が逃げちゃった、ということでなければいいのですが……。

暗室

次は第1の建物、「大蛇温室」です。

とその前に、開けっ放しの引き戸から中に入ろうとした所、横に「暗室」と書かれた小さな扉があることに気付きました。そこにはおまけ的な感じで夜行性のヘビが集められているとのこと(大蛇はいません)。まずそちらから見てみることにしました。

その薄暗い部屋に入ると、あまり広い空間ではないためか、ちょっと生臭い感じのニオイが鼻をつきます。
しかしそこには蛇以外にヤモリがいて、その水槽に浅くですが水が張ってあったので、そのせいなのかもしれません。

また、放し飼いスペースで見損ねた「アオダイショウ」をここで見ることが出来ました。
嬉しいのと同時に、放し飼いスペースで結構な時間を費やしたので、「ここでこんなにも簡単に見ることが出来たのか」とちょっと悔しくもありました……。

大蛇温室

そしてメインの大蛇温室です。ここもそうですが、建物内の蛇はそのほとんどがガラスケージに入れられています。

ジャパンスネークセンター(へび研)ニシキヘビ
ニシキヘビ

大蛇温室にはその名の通り、ニシキヘビボアなどのウワバミ(巨大なヘビ)が7、8匹転がっています。
ケージはかなり大きめなのですが、端の方で丸まってグッタリとなっているヘビが多かったです。
なんだかおとなしそうで、楳図かずおの漫画に出てくるウワバミのようなおっかない雰囲気ではなかったです。しかし間近で見るとやはりなかなか迫力がありました。

また、ウミヘビもいました。普通に泳げる蛇でした(何といったらいいのか……もうちょっとミミズっぽい形状なのかと思っていたのですが、正にウミ「ヘビ」という感じだったので意外でした。ものすごくたくさんいて、ウミヘビ同士うじゃうじゃ絡まり合って仲が良さそうでした)。

毒蛇温室

次の「毒蛇温室」では「コブラ祭り」というなんとも物騒な祭りが開催されていました。

ジャパンスネークセンター(へび研)コブラ祭り
コブラ祭り

確かに何種類かのコブラが集められていましたが、何も「祭り」と銘打たなくても……。「特集」とかでもいい気がするんですが……。
あと何の気なしに撮ったのですが、よく見るとこのコブラの名前もちょっと変ですね(ハナナガコブラ)……。

ミニブタ

毒蛇温室」から次の建物「熱帯蛇類温室」に向かう途中、唐突にミニブタが出現したのでビックリしました。

ジャパンスネークセンター(へび研)ミニブタの看板
ミニブタの看板

はじめ置物かと思っていたのですが、ノソノソ動き出したので2度ビックリ。
この看板のコメントがまたナカナカかわいらしい……。
しかし実際のブタは全然「ミニ」には見えず、むしろデカめ、おまけにワルそうな面構えをしていました。

熱帯蛇類温室

熱帯蛇類温室」には再び巨大なニシキヘビが。隣は「ブラックマンバ」のケージでした。
ここの2つのケージはかなり広めだったのですが、Webサイトで確認した所、集団飼育をしているためなんだそうです(しかしブラックマンバは、遠くで何かチラチラしているような気配があるのみでしっかりとは確認できず……奥まった所に集団でウヨウヨいたということなんですかね)。

激しく動くコブラの模型と唐突に現れる恐竜の模型

しかしここで何より強烈だったのは、激しく動くコブラの模型です。

ジャパンスネークセンター(へび研)コブラ模型
コブラ模型

ガタガタ前進してきて、出し抜けにものすごい音を立てながらお辞儀し始めます。ひとしきりガッコンガッコンやって、またスーッと後ろに下がっていきました。意味はよくわかりません……。

ここには2階があって、階段の踊り場になんだか威圧的な恐竜の置物があり、上っていいんだかどうだか迷います。結局上ってよかったみたいなのですが、そこにも何体か恐竜の模型が並べてありました。それを???と見ている最中にも、階下からは模型コブラのガッコンガッコンいう音が響いてくるというシュールな空間になっています。

日曜祭日にはここでニシキヘビと一緒に記念撮影が出来るらしいです(別料金)。

売店

熱帯蛇類温室」から「採毒室」に向かう途中に売店があり、マムシの黒焼きや蛇皮の財布などが売っていました。私はお土産にヘビペンを購入しました。

ジャパンスネークセンター(へび研)ヘビペン
ヘビペン

とても書きづらそうだ……と思いまして、イヤガラセ的に友人にプレゼントした所、曲がっている部分が指にフィットして意外に持ちやすいらしいです(友人談)。

ちなみに売店は受付の横にもありました。グルッと園内を一周して、最終的には入口に戻ってくるコースになっているので、お土産は最後に買ってもいいかもしれません。

採毒室

採毒室」では、休日だと「ハブの採毒実演」が見られるらしいですが、私が行ったのは平日だったのでガラーンとしておりました。

ジャパンスネークセンター(へび研)クロネズミヘビ白化型
元気に動き回る「クロネズミヘビ(白化型)」

しかしここの奥に「子ヘビコーナー」がありまして、これは日を問わず、小さめのヘビを10種ほど見ることが出来ます。なかなか元気でかわいかったです。

それとここにはヘビ以外に、ワニガメとゴキブリ、そしてヒキガエルの水槽が不意打ち的に置いてありますので、苦手な方はご用心を。

資料館

ジャパンスネークセンター(へび研)アヒル
なぜかアヒルが……

次の建物「資料館」の横になぜかアヒルがいてかわいかったです。
しかしヘビのいくつかは放し飼いなのに、アヒルは割と狭い檻に入っている……というのがなんとも不思議でした(というか、へびセンターになぜアヒルが……というのがそもそもの謎ですが……)。

資料館にはヘビの骨や標本がたくさん置いてありました。

ジャパンスネークセンター(へび研)ギュウギュウ詰めの標本
何かギュウギュウ詰めの標本

ジャパンスネークセンター(へび研)大蛇のホルマリン漬け
こちらは大蛇のホルマリン(?)漬け

その他にもガラガラヘビのビデオが流れていたり、ピ○チューの人形が実験台にされている様子(餌とその他のものへの噛み付き方の違い)などがパネルで展示されたりしています。

シロヘビ

ジャパンスネークセンター(へび研)白蛇大神
白蛇大神

シロヘビは山口県岩国市の限られた地域にだけ生息している天然記念物だそうです。神の使いとして昔から大切にされていたらしいのですが、近年自然破壊などのせいか生息数が激減しているのだとか。

資料館を出るとシロヘビの放し飼いコーナーとされているスペースがあったのですが、ここでも残念ながら発見出来ず(やっぱり脱出している!?)……。

入口に戻る途中

貯蔵タンク

「資料館」から入口に戻る途中に「貯蔵タンク」というものがありまして、何を貯蔵しているのかはわかりませんが、海野十三の「爬虫館事件」を彷彿とさせました。

Amazon

爬虫館事件」では、タンクの中にはあるおぞましいものが入っています……!

蛇のオブジェ

ジャパンスネークセンター(へび研)蛇のオブジェ
蛇のオブジェ

また、結構でかい蛇のオブジェがありました(なんだかちょっと呪術的……)。

「へび研」で最後に見た生き物……

そういうものを尻目に、またまた懲りずに「日本のヘビ」コーナーを探ったりして(グルッと園内を1周して最初の地点に戻ってきた感じです)、さて入口の方へと戻ろうとすると……道端でノシノシ歩いているカエルと遭遇しました。
結局、「へび研」で最後に見た生き物はこのカエルだったりします……。

自然がいっぱいの所なので、その他ナメクジや虫もワンサカいました。
ヘビ好きだけどカエル嫌い、とか、ヘビ好きだけど虫嫌い、という方にはちょっと葛藤が生じる場所といえそうです(どれも好き、という方には天国ですね)。

また、半分外歩きのため、真夏や真冬に行くとちょっとつらそうです。
春や秋に行った方がいいと思います(夏よりは虫も少ないかも……?)。


平日でもかなり面白かったですが、日曜、祝祭日に行くと(猟奇的な)イベントがてんこ盛りなのでもっと楽しいかもしれません。
ヘビにご興味のある方は是非遊びにいってみてください!