うらなか書房は以前、ネット販売の決済を自ら行っていました。
ゆうちょの振替口座を使用していたので、入金確認にちょっと時間がかかる……
詳しくは
ということで、注文が来たらまずこちらから商品を発送し、その後にお客様に代金を振り込んでもらうという後払いシステムにしていました。
しばらくそれで問題なくやっていけていたのですが、来るべき時が来たというのでしょうか……ネット販売を本格的に始めてから2年ほど経った頃、ついに未払い客に遭遇してしまいました。
8月24日 | 未払い客から注文 |
---|---|
9月11日 | うらなか書房から未払い客にメール送付 |
9月26日 | うらなか書房から未払い客に再びメール送付 |
2度目のメールもなしのつぶてであったので、これはもう駄目そう……という訳で、支払督促をやってみることにしました。
支払督促申立に必要なもの
支払督促については自分でできる!支払督促などに詳しく書いてあります。
上記で申立書などの書式のダウンロードも出来ます。
ここでは、私がいざ申立書などを送ろうとした時、ちょっとわかりづらかった点などを記しておこうと思います。
ちなみに私が申請書を送ったのは東京簡易裁判所です。
申請は平成18年10月に行っています。年月が経つと書式や申立手数料などが変更される可能性もありますのでご注意ください。
また、債務者は個人、1名です(債務者の人数によって送るはがきの枚数などが変わるようです)。
必要なもの | 枚数など | 備 考 |
---|---|---|
支払督促申立書 | 1通(原本) | |
当事者目録 | 原本1通、コピー2通 | コピーは1通か2通かよくわからなかったので多めに入れておきました |
請求の趣旨 | 原本1通、コピー2通 | |
長形3号封筒 | 2枚 | 債権者(自分)と、債務者(未払い客)の住所氏名を書いたものを1枚ずつ |
官製はがき | 1枚 | 債権者(自分)の住所氏名を書いたものを1枚 |
切手 | 3枚 | 1000円+80円+120円 ※当時の切手代。現在切手代は値上がりしています。 |
収入印紙 | 1枚 | 500円 ※申立手数料を収入印紙で支払います。申立手数料は請求金額により変わります。詳しくはこちら。 |
支払督促の送付先
債務者の住所地が東京で、郵送で申し立てる場合
東京都千代田区霞ヶ関1-1-2「東京簡易裁判所 民事第7室」
債務者の住所が東京の場合。
相手方の住所地の簡易裁判所書記官に郵送します。
オンラインで申し立てる場合
現在はオンラインでも申立ができるようです。
支払督促申立書などの見本
支払督促申立書
支払督促申立書 | |
売買代金 請求事件 | |
当事者の表示 | 別紙当事者目録記載のとおり |
請求の趣旨及び原因 | 別紙請求の趣旨及び原因記載のとおり |
債務者は、債権者に対し、請求の趣旨記載の金額を支払えとの支払督促を求める。 | |
申立手続費用 | 合計金 2500 円 |
(内訳) | |
申立手数料 | 金 500 円 ←請求金額が10万円以下の場合 |
支払督促正本送達費用 | 金 1080 円 《印紙貼付欄》 |
支払督促発付通知費用 | 金 120 円 消印しないこと |
申立書作成及び提出費用 | 金 800 円 |
資格証明手数料 | 金 0 円 ←法人が関わっていなければ0円 |
平成 18 年 10 月 3 日 | |
申立人(債権者) | |
うらなか書房こと堤花代 | |
簡易裁判所 裁判所書記官 殿 | |
価 額 2100 円 ←請求する代金 | 受 |
印 紙 500 円 | 付 |
郵 券 1200 円 | 印 |
添付書類 資格証明書 0 通 | 貼用印紙 500円 係印 |
添付郵券 1200円 |
当事者目録
当事者目録
「債権者」欄
自分の氏名、住所、電話番号などを書きます。
「債務者」欄
未払い客の氏名、住所を書きます。
請求の趣旨
(売買代金)
請求の趣旨
1 金 2100 円 ←請求する代金
2 □上記金額に対する
□上記金額のうち、金 円に対する
□ 平成 年 月 日から
□ 支払督促正本送達の日の翌日から
支払済みまで年 ――― パーセントの割合による遅延損害金
↑損害金を要求しない時は棒線を引いておく
3 金 2500 円(支払督促申立手続費用)
請求の原因
1
(1)売買契約日 平成 18 年 8 月 24 日
(2)売 主 債権者
(3)買 主 債務者
(4)商 品(品名及び数量)
Tシャツ 1枚 1000円
壁掛け時計 1個 500円
小説本 1冊 400円
送料200円
(品名及び数量)とはなっているものの、やはり値段も書いた方がいいそうです
□別紙記載のとおり
(5)売り渡し日 平成 18 年 8 月 27 日
(6)代金支払期限 平成 18 年 9 月 3 日
(7)遅延損害金 □定めあり(年 %)
定めなし
2
売買代金 | 支払済みの額 | 残 額 |
2100 円 (送料200円含) | 0 円 最後に支払った日 ( . . ) | 2100 円 |
注意
法人でない個人商店などの場合、氏名は、
【「店名」こと「店主氏名」】
という書き方になるそうです。
うちの場合だと【うらなか書房こと堤花代】という書き方になります。
なので個人商店の場合、支払督促申立書や当事者目録の申請者や債権者の欄、それと自分宛てのはがき・封筒の宛名には、【「店名」こと「店主氏名」】と書いておきましょう。
捨印と割印
上記の注意は、裁判所から電話がかかってきて教えてもらいました。
10月3日に郵送して、10月4日の午前中に「ちょっとここの書き方が……」とお電話頂きました。うーん、サスガ裁判所、処理が迅速ですなー。
私は申立書でも何でも自分のことを「うらなか書房 堤花代」と書いていたのですが、間に『こと』を足さねばならないとのお話で、それと他にも書き足りない箇所がチョコチョコあったという……。
しかし申立書などの上部に捨印を押しておいたので、電話口で何やかや訊かれるだけで済みました。
やー、押しとくもんですね、捨印。
捨印と割印の押し方
捨印は各書面の上部に押すそうです。
割印は、私は上記3枚を横並びに置いて押しました。
こんな感じです。
捨印の効果
上述しましたが、捨印を押しておくと、書き方にちょっとした間違いがあった場合でも、裁判所の方で修正してくれます。
捨印がないと、ちょっとしたことでも再提出……という破目になるかもしれないので、押しておいた方がよろしいでしょう。
割印の効果
割印は「この書類たちは一緒に提出されました」という目印みたいなものだと思います。
とりあえず押すことになっているらしいので押しておきましょう。
代金は回収できたのか……!?
こんな感じで、支払督促申立自体はすることができたのですが、その後代金を回収できたのかというと……できませんでした……!
以下の記事が後日譚になります。
あまりお役には立たないかもしれませんが、ご興味がある方はよかったらご覧になってみてください。
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tag 支払督促