静岡県に「怪しい少年少女博物館」なる珍スポットがあることを知ったのは、かなり前のことです。
それ以来、怪しいもの好きのうらなか書房としてはいつか行かねば……と目論んでいたのですが、2016年11月10日、念願かなってついにその「怪しい少年少女博物館」に行ってまいりました!
この記事ではそのレポートをお送りします。
目次
「怪しい少年少女博物館」とは
怪しい少年少女博物館 | 静岡県伊東市にある可笑しな博物館
住所 | 〒413-0231 静岡県伊東市富戸街道下1029-64 |
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開館時間 | 午前9時~午後5時(入館は30分前まで) |
入館料 | 大人1,000円/小・中学生600円 割引はこちら |
休館日 | 年中無休 |
年中無休……すごい……!
キャッチコピーは「レトロで可愛くてグロい」
可愛くて気持ち悪くて懐かしくて可笑しい。圧倒的ボリュームのオモチャや昭和の生活雑貨からホラー恐怖体験まで。テーマごっちゃまぜの白昼夢の世界を体験できます。
怪しい少年少女博物館
という訳で、本当にテーマごっちゃまぜのカオスな博物館でした!
入口
到着してビックリ! 外観からして怪しい雰囲気がムンムンに漂っています……!
これは期待が高まります。
駐車場入口には巨大なペンギンの像が(よりデカい方は怪人二十面相風!?)……!
この謎に関しては後に明らかになります。
入口も怪しい……! 写真だと陰になっていますが、ミニ鳥居の奥にとある何かが潜んでいたり、向かって左側にも怪しい人形が置いてあったりと、建物に入る前から既にかなり楽しめました。
受付
建物に入るとすぐに受付があります。そこであやしげな本やおもちゃが販売されているのですが、何故か場違いなプログラムの本なども一緒に置いてある……。この謎に関しても後に明らかになります。
受付の方に「中の写真を撮ったりブログに載せたりしても大丈夫でしょうか」ときいた所、「どうぞどうぞ!」と快諾して頂けたので、以下に内部の写真を載せつつレポートを書いていこうと思います。
1階 流行ファッション博物館
1階は主に昭和のファッション博物館となっていました。その時代時代の服装をしたマネキンがガラスケースの中に飾られています。
もんぺ姿の婦人。戦時中のファッションでしょうか。
マネキンの足元には、その時代を象徴するものがビッシリと敷き詰められていました。
雑誌やレコードが多かったですが、上の写真では「尋常小学校読本」と給食が目につきます。給食は結構豪華に見えます(これ全部で1食分という訳ではなさそうですが……)。
右奥の女性が「真知子巻き」をしているので、昭和28年ごろのファッションと思われます。
東京オリンピック、白黒テレビ……昭和40年ごろのファッションのようです。
小物
ファッション博物館の合間合間に、
アイスキャンデー売りの自転車や、
レトロなポスト、
そして唐突におみくじ+巫女さんが現れたり……!
他にも、昔のゲームやフィギュアが所狭しと飾ってあったりします。
2階 怪奇の世界
2階はちょっと趣が異なりまして、怪奇の世界……!
といいつつ、2階に上がってすぐの所からは、高倉健さんらしき人形が見えますが、これはまァ置いといて……。
洋風ホラー
階段を上がって左側に行くと、洋風ホラーなオブジェやフィギュアが展示されています(たまに和風も紛れていますが……)。
スカルや……(チャッキーもいますね)、
ミイラっぽいオブジェ。
たまに???なものも……。
上の写真は、Webサイトの情報によると韮沢靖さんという方のオブジェのようなのですが、詳細は不明です。
和風ホラー
階段の右側に行くと和風ホラーな展示になっています(ここにも洋風ホラーや人体模型が紛れていますが……)。
和風ホラーコーナーの入口には薄気味悪い人形が……。なんだなんだと近寄ってみると、
わ、わら人形……! 呪いのわら人形が300円で売っている……(割とお手ごろ価格)!
そして買ってすぐに打ちつけている人が結構いる……! しかもその内容を見るとかなりガチの怨みごとが書いてあったりする……!
怖っ……!
人を呪わば穴二つ……くわばらくわばら、と立ち去りましたが、今これを書きながら、呪わなくてもいいからわら人形セットだけでも買えばよかったかな……という気がしてきました。
でも家にわら人形セットがあるのもなんだかイヤなので、やっぱり買わなくてよかったのかもしれません……。
ちなみに、うらなか書房は過去に「丑の刻参りのイラストのTシャツやグッズ」を作っていたことがありますが……これはリアルじゃないから……全然怖くないから……と言い訳してみたり……。
わら人形の傍には日本の幽霊たちの人形がありました。お岩さんにろくろ首、唐傘お化けなどなど……。
チープな人形といえばそうなのですが、背後にわら人形があるせいかなんだか妙な迫力を感じました(それと周りに人がいないので怖いというのもあったかも……平日だったからかめちゃくちゃ空いていて、その時間帯は私ども1組しか客がいませんでした)。
別棟 怪しい夜の学校(お化け屋敷)
そしてなんとここにはお化け屋敷もあるのです!
1階に下りて、「怪しい夜の学校」の矢印どおりに進むと……、
別棟の「怪しい夜の学校」が現れます!
で、この中は暗いので写真は撮れなかったのですが、いやはやまァ怖かった!
後で受付の方にきいたのですが、「昔ながらのお化け屋敷」をコンセプトにしているそうで、正にそういった印象を受けました。
通路が狭くて薄暗くて、ちょっとした仕掛けがあって……これだけでもう充分怖いんですよなァ。
先日行ったホラー水族館「呪いの水櫛」には、こういう基本的な要素が足りなかったのではないだろうか……!? などとつい比べてしまったりして……(あとあっちは周りに人がうじゃうじゃいたからなァ……)。
トイレ
で、どうにかこうにかお化け屋敷から生還しまして、ハーヤレヤレとその傍にあったトイレに入った所……、
正面の窓に正体不明の人形が……!
ビックリして思わず「ヒャーッ!」と漫画のように叫んでしまいました(実はこれが1番心臓に悪かったかも)……。
カードけむり
キリッとした男顔の雪女
受付で「カードけむり」なるものが1枚10円で販売していたのでおみやげに買ってみました。
カードの裏にねばねばしたものがついていて、それを指につけて擦ると煙が出るという代物です。
家に帰ってやってみた所、ちょこっと煙が出ました(私のやり方が下手だからなのか、本当にちょこっと……)。
ペンギンとプログラムの本の謎
帰りに受付の方に、「中のものは館長さんのコレクションなのですか?」と質問してみた所、なんと「データハウスという出版社が運営している」というお答えがかえってきたので驚きました。
私は「変わった趣味のお金持ちの人」が道楽でやっているイメージを勝手に抱いていたのですが、よくよく考えたらやっぱりこれだけのものを個人で集めるのは大変そうです。それに維持費やなんかもかかりますしね……。
受付周辺にあやしげな本に紛れてプログラムの本などが置いてあったのもこれで合点がいきました。
またこの建物は以前ペンギンに関する博物館だったとのことで、駐車場にあったペンギンのオブジェの謎も解けました。
その頃から設置されていたオブジェをちょっと怪しく塗り直して現在も活用している……という訳ですね。
このあたりのいい感じの適当さも含めて、混沌としたムードがたまらなく楽しい珍スポットでした。
怪しいもの好きな方は是非遊びに行ってみてください!
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