エンターテイメントレストラン六本木金魚
去る2005年5月26日(木)、六本木「金魚」というお店のダンス・ショーを観てきました。
六本木「金魚」に到着
六本木「金魚」外観
カナリヤの毎日のkanaliyaさんと連れ立って行ったのですが、そもそもはkanaliyaさんのご友人に「×ヨクっぽいニューハーフのショーがある」とご紹介されてのこと。
kanaliyaさんも「金魚」のショーはこの日が初観覧ということで、二人ともにワクワクしながら店に足を踏み入れたのでした。
私はてっきり、ショーはいわゆるオカマバーというやつで催されるのだろうと思い込んでおりまして、席に着くなりオネエの方々に取り囲まれ「あんたおブスねー」などとダミ声でこきおろされたらどうしよう、とドキドキしておったのですが、そんなことはなく、というよりそもそも「金魚」はバーでなく、ショーに徹している割と硬派な劇場であったのですね(後にWebサイトを見て知ったのですが、出演者も全員がニューハーフの方という訳ではないようでした)。
六本木「金魚」内部
18:00から入れるらしく、kanaliyaさんと私が店に着いたのは18:30ちょっと前くらいでしょうか。
店内に先客は1組。しかしその後続々とお客さんが入ってきて、平日にもかかわらずショーが始まる直前には満席に近い状態に見えました。
ショーが始まるのは19:25。それまではごはんを食べたり同伴者とくっちゃべったりしながらノンビリと過ごせます。
ショーが始まる
大仕掛けな舞台装置
いざショーが始まると、まずその大仕掛な舞台装置に度肝を抜かれました。
天井から滝が流れるかの如く見える電飾、店内中を飛び交う色とりどりのレーザー光線、舞台前方には動く歩道のようなものが組み込まれており、果てはワイヤーで吊られてどこかに飛んでいってしまう出演者まで。
また、ステージの真ん中あたりが上下したり、時には階段状になったりという仕掛けもありました。
たまにそれに乗ってダンサーが舞台に下りてきたり、はたまた逆に舞台から地下にズンズン下っていって見えなくなってしまったりと誠にめまぐるしく、見ているこちらも自然視線がキョロキョロとなって思いのほか忙しかったです。
内容はなんだかスゴイ
内容としては、1曲ごとにシチュエーション別のダンスが行われる感じで、最後の方では天草四郎のような服装の人とリボンの騎士っぽい人(?)が戦っていてなんだかハチャメチャでありました。
途中戦争がテーマと思しきダンスなどもありまして、「愛國婦人会」というタスキをかけた婦女子やら、憲兵らしき軍装の男性やら、GIっぽいのやらが入り乱れ、「ああ、×ヨクぽいというのはここら辺りをさすのだろうか」と思ったりしました。
このダンス・シーンのクライマックスではBGMも手伝ってか(嘉納昌吉の「花」)、不覚にも泣きそうになってしまった私でした。
また別の場面では、ダンサーが巨人や小人、バセドウ氏病の如く目玉が飛び出した人やらに扮装して、舞台上はさながら見世物小屋といった風情に。
はじめの方でショー観覧の注意と共にちょっとした客いじりがあって、そこで皆どっと笑ったりしていたのですが、和やかなムードから一転、上記のような割と重い、またはどろどろした雰囲気の出し物を見せつけられ、終盤は場内の人々がそこはかとなくゲッソリしていたように感じられました……。
といっても、ものすごく後味が悪いという訳ではなくて、心地よい倦怠感に包まれたとでも申しましょうか。
笑顔で手を振って華やかにラスト・ダンスを踊る踊り子さんたちを、皆一様に(かどうかはホントはよくわかりませんが、少なくとも私めは)夢から覚めた直後といったような面持ちで、ポーッと見上げていたのでした。
その後
ショーが終るとすぐにお会計(入れ替え制ということで、またすぐ2回目の上演が始まる為)で、何だか呆然となったまんまkanaliyaさんと共に金魚を後にしたのでした。
その後お茶を飲みながら、二人で「スゴイ」「キレイ」「面白い」などと感想を述べ合い、挙句「あのダンサーがよかった」と互いのタイプを語ったりなどもして大いに盛り上がりました。
ステキに楽しいお店をご紹介頂きまして、kanaliyaさんに感謝、感謝でございます。
皆様も六本木に行く際には是非「金魚」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
日常からかけ離れた異空間の雰囲気を存分に味わえること請け合いであります。
※だいぶ年数が経っていますので、現在ではショーの内容やシステムが変更されている可能性があります。
folder 鑑賞記録
tag お店