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中二病におすすめの漫画『ベアゲルター』(沙村広明)【叛逆ずべ公アクション】

time 更新日:  time 公開日:2016/07/14

皆様こんにちは。もうとっくに成人しているにもかかわらず、いまだに中二病を患っているうらなか書房です。

中二病とは

「(中略)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。
Wikipedia

更にタイプが3つに分かれているそうです。

  • DQN系(不良)
  • サブカル系(マイナー路線を好む)
  • 邪気眼系(不思議な能力に憧れる)

私はこの内の「サブカル系中二病」に当てはまりそうですね……。

流行に流されずマイナー路線を好み他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく他人と違う趣味の自分は格好いいと思い満足している。
Wikipedia

うう……自分ではちゃんと好きなつもりなのですが、ここまで言い切られるともしかしたら本当はそうでもないのかも……? とちょっと不安になってくるではないですか……。
でもまァ、どっちでもいっか!

という訳で、この記事では私と同じサブカル系中二病をこじらせている方におすすめの漫画『ベアゲルター』をご紹介します。

漫画『ベアゲルター』とは

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なんというカッコイイ表紙でしょうか……!
私はこの表紙に惹かれてこの漫画を購入しました。

キャッチコピーは「叛逆ずべ公アクション」!

※ずべ公とは……素行の悪い少女をののしっていう語(Weblio辞書

表紙をめくると、見返しの部分にベアゲルターの意味が書いてあります。

Wergeld
― 人命金 ―
ゲルマン法で、殺人者もしくはその一族が、贖罪として被害者の遺族に支払う金。

殺人……被害者……遺族……題名からしておだやかではない雰囲気です。

作者は沙村広明さん。実写映画化された『無限の住人R』が有名な漫画家さんです。

あらすじ

ドイツ、中国、そして日本へ―!
中国の売春街で起きた謎の殺人……。
それはやがて、日本の某・広域暴力団内部での現金盗難事件と結びつき、とある辺境の孤島にて、予期せぬ火花となり炸裂する!!(中略)
背徳の活劇娯楽作品!!
「ベアゲルター」1巻帯より

更に作者ご本人の、

自分の漫画史上最高に下品で享楽的な作品になる予定です

というお言葉が帯に書いてあります。

確かに、エロス! バイオレンス! そして時たまギャグ! という感じで到底上品とは言い難いですが、そのぶっ飛び具合がこの作品の魅力です。

登場人物

3匹の獣(めす)

『ベアゲルター』1巻扉絵
出典:コミックナタリー

1巻裏表紙には、

狂気か?
復讐か……?
3匹の獣(めす)が牙を剥き合うおんなの修羅場!!

という惹句が書いてあります。

その「3匹の獣(めす)」が上の画像の女性たちです。
この女性たちを中心に物語が展開していきます。

左側の女性:睫毛(ジェマオ)

中国人。カンフー使いの暗殺請負人で、ものすごく強くておっかない。

殺した人間の傍で平然とコンビニ弁当を食べ、死にぞこないにとどめをさす。
しかし特定の人間には優しい顔を見せることも。

武器:銃としても使えるヌンチャク、電流が流れる靴。

右側の女性:字 忍(あざ しのぶ)

日本人。ある島出身のずべ公。現在無職で代々木公園に住んでいる。
ヤクザの金を持ち逃げする男の片棒を担ごうとするほどの無鉄砲。捕まって痛い目に遭っても、泣きも喚きもせずに飄々としている。
肉体的な強さはないが、機転を利かせて様々なピンチを乗り切る。

中央の女性:トレーネ

ドイツ人。隻眼で、片手が義手のスナイパー
いろいろなタイプの義眼を使い分けている(結膜炎や、爆発するタイプの義眼などもある)。
義手で銃弾を受け止めることが出来る。
所々で発するドイツ語の雄叫びがなんとも言えずカッコイイ。
壮絶な過去を持ち、復讐のためなら体を使うことも厭わない。

1巻あとがきによると、「女囚さそりみたいな黒づくめ復讐系キャラ」。

「女囚701号 さそり」については以下をご覧ください

【邦画中心】おすすめのカルト映画 厳選10作【狂い咲きサンダーロード、太陽を盗んだ男、鉄男など】
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また、「片目を失って眼帯をする」という設定は、もしかすると「ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ」が元ネタかもしれません。

「ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ」については以下をご覧ください

女性が襲われて本人や家族が復讐する映画9作【鮮血の美学、発情アニマルなど】
女性が襲われて本人や家族が復讐する映画9作【鮮血の美学、発情アニマルなど】

その他のキャラ

韓国人少女:ソリ

懸巣会という組の拷問担当人
「ワールデンブルグ症候群」と思われる(前髪の白髪化、虹彩異色、難聴の症状がある)。
内耳を改造したことにより、ある機械を耳につけると高周音波や極小音を聴き取れる

好きな男性にはデレデレだがそれ以外の人間には非情。


その他、インテリヤクザっぽい男性や、忍の犬的男性(下っ端ヤクザ)、クールな棒術使いなども出て来ます。

70年代東映テイスト

1巻あとがきによると、70年代東映テイストを意識してお描きになったそうです(「女番長シリーズ」や「女囚さそりシリーズ」、それと「仁義なき戦いシリーズ」などのイメージのようです)。
確かに上記3つのシリーズを足して3で割ったような雰囲気になっています。

しかし殺伐としているばかりでなく、たまにちょっと笑えるような場面もあります。

「女番長シリーズ」については下記をご覧ください

強い女性が出てくる映画の話
強い女性が出てくる映画の話

試し読み

ベアゲルター(1)試し読み
ベアゲルター(1)試し読み

上記で1話の試し読みが出来ます。
しかしこの漫画、1話が一番キツイかもしれません(ちょっと過激なプレイ残酷描写が出て来ます)。
ですので、そういったものが苦手な方は閲覧をお控えください。

あとがき

作者ご自身も1巻のあとがきで「中二テイスト任侠活劇」とお書きになっていましたが、中二病にはいろいろとたまらない漫画です。
全体的なテイストはもちろんのこと、キャラ設定(ずべ公女スナイパー女カンフー使いなど)、ドイツ語眼帯暗視鏡ヌンチャクをはじめとする武器や小物など……。

少しでもこの作品のカッコよさが伝われば幸いです。

現在5巻まで発売中です。

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