先日、池袋サンシャイン水族館で行われている「もうどくてん2」を見てきました!
その名のとおり、毒を持つ生き物ばかりが集められた展覧会です。
以下で印象に残った生き物を画像つきで紹介していこうと思います。
入場前
平日の16時ごろにサンシャイン水族館に到着しました。
チケットを購入して、入場までに10~15分ほど並びました。夜8時まで開場しているのですが、夕方~夜は少し混むようです。
行く前にサンシャイン水族館のTwitterで混み具合を確認するといいと思います(ただ、お化け屋敷のイベント「呪いの水櫛」の時ほどは混まなそうです)。
入口で受付の女性に、写真を撮影して、その写真をブログに載せてもいいですかと尋ねた所、大丈夫とのことでしたので、以下に画像と感想を載せていきます。
毒レベル
毒レベルが1~5に分かれていました(といっても、展示はレベル順ではありませんでしたが)。
その中でも毒レベル1(微弱毒……痛みなどの弱い症状が出る)にはあまり目ぼしい生き物がいなかったので、毒レベル2の生き物から紹介していきます。
毒レベル2(弱毒)
患部の腫れなどの症状が出るレベル。
タンザニアオオヤスデ
ヤスデ界で世界最大。その不気味な外見とは裏腹に、性格は温厚。しかしなんらかの刺激を加えられると、強烈な臭いがするオレンジ色の毒液を噴出させることがあるとのこと。
……というかコレ、「キモい展」でおさわりしたオオヤスデに似ているような気が……。そのオオヤスデの説明にも「強く刺激すると非常に苦い汁を体の横から出してくる」とあったのですが……。
しかし「キモい展」がいくらイカれしたイベントだからといって、さすがに毒がある生き物を入場客におさわりさせるような真似はしない……かな……? きっと似ている別種のオオヤスデだったのでしょう……。
ポートジャクソンシャーク
背びれに毒があるものの、おとなしい性格なので刺激しなければ襲ってくることはないそうです。大きさは50センチくらいでしたでしょうか。
唇がかわいいですね。アヒル口です。目もクリッとしています。
インドネシアシーネットル
大型のクラゲ。毒レベルとしては弱毒ですが、触手が長いので患部が広範囲にわたるとのこと。また痛みもかなり激しいようです。
見ている分には美しいのですが……触ったら大変なことになります。
ハタゴイソギンチャク
一瞬岩と見間違えますが、赤枠で囲った所にいるのがハタゴイソギンチャクです。よく見るとモフモフしてちょっと気持ちよさそう……。
横を見ると、色違いのものが水槽にペッタリ張り付いていました。
触手に毒がある……って、触手って、このイボイボみたいなの全部(多分)、すなわち全身……ということで、見かけたら即逃げましょう。
コバルトブルータランチュラ
ウェブサイトやチラシでも一推し(?)されていて、私もほとんどこのコバルトブルータランチュラ目当てで見に行ったようなものなのですが……、
……!!!
ケースの奥の方でちぢこまっていて、何がなんだか分からない……!
という訳で、チラシに載っていたコバルトブルータランチュラの画像を載せておきます……。
「もうどくてん2」チラシのコバルトブルータランチュラの画像
ああ……颯爽と動き回っているコバルトブルータランチュラが見たかった……。
鋭い牙に神経毒を隠し持っているとのこと。しかし画像どおりだとしたら本当に美しい青色ですね……!
毒レベル3(毒)
診察または安静にする必要があるレベル。
モンガラカワハギ
素っ頓狂で気が良さそうな顔をしていますが、実は気性が荒く、頑丈な歯で噛んだり、背びれで攻撃してきたりすることがあるようです。
毒がある部位は内臓とのことなので、食べたり内臓に触れなければ大丈夫……なのでしょうか?
お腹の模様がサイケでオシャレ。後に出てくる「ポルカドットスティングレイ」というエイもこういうサイケな柄をしています。
60~70年代のサイケなファッションは素敵ですが、自然界のオシャレさんには下手に近付かないほうがよさそうです。
バラハタ
こちらもなんだか間の抜けた表情をしておりますが……やっぱり恐ろしいヤツなのです……!
モンガラカワハギと同じくシガテラ毒を持っている可能性があるそうで、この毒は煮たり焼いたりしても分解されないのだとか。
毒レベル4(強毒)
救急搬送での治療を受けないと重症になるレベル。
ファイヤーサラマンダー
イモリの仲間。奥の方でチョコッと顔だけ出していました……カワイイ。しかし黄色と黒ですよ。明らかに「毒持ってます」という色合いですね。
毒腺からなんと秒速3メートルで毒を吹き出すのだとか。
レベル4ともなると症状がかなり重篤になってきますね……。
ぺルビアンジャイアントオオムカデ
いやあ、巨大でしたねェ……! 「キモい展」で見たオオムカデも相当大きかったですが、それより大きくて30センチくらいはあったかも……(最大で40センチを越えるそうです)。
攻撃は噛みつきで、昆虫はもちろんのこと、小型のヘビまで食べてしまうのだとか。その顎の力はプラスチックケースを噛みちぎるほど……! 絶対に家ではお目にかかりたくない生き物です。
壊死って……!
オニオコゼ
岩じゃないんです。オニオコゼです。分かりやすいように赤線で囲んでみたのですが、それでもなんだかよく分かりませんね……。こっち向きで目が上に飛び出ています。
実際見ると、頑固親父のような表情でちょっとユーモラス……にも思えるのですが、そのヒレの棘には猛毒があります。
痛みは激しく、また時間もかなり長引くそうです……イヤですねェ……。
ポルカドットスティングレイ
エイです。モンガラカワハギのお腹の模様のようにサイケです。それも全身。オシャレな雑貨屋さんにこういう鍋敷きが売っていそうです。
しかし「カワイ~」などといってうっかり触ろうものなら大変なことになります。尾に強力な毒針を隠し持っています。
ちょっとボヤ~ッとしていますが、ポルカドットスティングレイの裏側……やっぱりちょっとカワイイ……(でも油断してはいけません!)。
シマスカンク
これもかわいいシマスカンク……! グッスリ眠りこけておりました。
スカンクといえばお尻から分泌液を出すことで有名ですが、その分泌液が意外に強力らしく、
一時的にとはいえ敵を失明させる威力があるとはすごいですね……!
このスカンクの展示のすぐ傍に、スカンクの分泌液の臭いを嗅ぐことができる装置があります。
本物の分泌液の悪臭は風向きによっては1キロメートル先まで届くそうなのですが、この装置から出る臭いは展示用に調合したものなのでごくごく弱めです。
洋服に臭いがついたらどうしよう……とちょっと心配しつつ臭ってみたのですが、身についているものに臭いが移るようなことはありませんでした。
毒は「有機硫黄化合物の一種」ということなのですが、硫黄の臭いはあまり感じませんでした。どちらかというとニンニクに近かったような……。
毒レベル5(猛毒)
死に至るほどの強さ、死亡例ありのレベル。
ドクウツボ
「海のギャング」の二つ名にふさわしい悪そうな面構え……(暗くてうまく撮れなかったのですが……)!
見た目どおり凶暴で、人間に襲いかかってくることも。
毒があるのは内臓と筋肉なので、食べたりしなければ大丈夫……?
しかし荒っぽい性格とのことなので、やっぱり近寄らないに越したことはないです。
アカエイ
「アカエイ」という割にどこも赤くないような……と思ったのですが、どうやら裏側の縁が赤い(というかオレンジ?)ようです。
英名は「Whip Stingray」……毒のある尾を振り回す様子がむち(=Whip)のようだから……なのでしょうか。
エイには近付かないに限る……と思ったら、なんとこのアカエイ、食べられるのだとか! しかも結構美味しいそうです。
コモンフグ
知覚・言語障害……! ヤバい、ヤバすぎます……!
アカエイにしてもフグにしても、毒があるものを無理やり食べなくても……と思うのは私だけでしょうか……?
ウンバチイソギンチャク
毒がある生き物というと、赤や黄色などのショッキングな色合いというイメージがあったのですが、なんとこの白くて一見綺麗にも見えるイソギンチャクが、イソギンチャク界で最も強い毒を持つといわれているそうです。
沖縄のどの海域にも生息し、海の蜂=ウンバチ、と呼ばれ恐れられているとのこと。
ダイビングなどをする方はうかつにイソギンチャクに触らないほうがよさそうですね……。
エラブウミヘビ
猛毒ヘビ・エラブウミヘビに触ることができる……! といっても、これは燻製です。
同じ沖縄に生息するヘビとして、ハブの置き物と共に展示されていました。
なんとまァ、このエラブウミヘビも食用になっているのだとか……。
食料のない時代ならともかく、現代では危険を冒してまで食べなくてもいいのでは……。それともそんなに美味しいものなのでしょうか……?
あとがき
毒がある生き物を一堂に会する、というコンセプトは面白いのですが、インパクトでいうと、よく似たイベント「キモい展」には一歩及ばずという感じでしょうか(「キモい展」は見た目のキモさに焦点を当てているので当然といえば当然でしょうが)。
しかし毒々しく見えるのが毒レベルでいうとそうでもなかったり、一見かわいかったり綺麗だったりするものが強力な毒を持っていたり……ということを知ることができて勉強になりました。
とりあえず、エイやクラゲ、イソギンチャクなどには、いつかどこかで出会っても触らないようにしようと思います。
「もうどくてん2」は2017年6月25日(日)まで開催されています。ご興味がある方はよかったらご覧になってみてください。
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