2019年3月7日に乳がんで右胸全摘手術を受けました。
それから約1か月後、術後の病理診断が出まして、最終的なステージなどが判明しました。
ステージは「1」でした
がんの種類 | 浸潤性乳管がん |
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大きさ(広がり) | 2.2センチ × 1.8センチ |
浸潤径 | 0.5センチ × 0.4センチ |
リンパ節転移 | なし |
浸潤径5ミリ以下ということで、非常に小さながんとのことでした。
ただいいことばかりではなくて……。
悪性度は高かった
やはりサブタイプがHER2型のためか、
異型度(グレード)というものが一番高い「3」でした(数字が高い方が悪性度も高い)。
抗がん剤の種類で悩む
で、HER2型ということで、抗がん剤はやった方がいいと(手術でがんは取ったのですが、微小な転移が起きている可能性があるため)。
しかしその抗がん剤の種類をどれにしようか……ということで悩みました。
術後病理診断が出る前までは、主治医の先生からは、
(4クール)3か月 | EC療法 |
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(4クール)3か月 | ドセタキセル + ハーセプチン |
9か月 | ハーセプチン |
これは絶対やった方がいい! とすすめられていました。
ただ自分でネットでいろいろ調べてみた所、HER2型といえども、早期であればEC療法は省略しても構わないのでは……という記事がいくつか見つかりました。
AC療法やEC療法というレジメンにアントラ(アンスラ)サイクリン系の薬剤というものが含まれていて、これががんによく効くらしいのですが、副作用もまたキツいようなのです。
抗がん剤の副作用の代表格である吐き気ももちろんありますし、確率は低いのですが心毒性(心不全などが起こる)があったり、白血病になる恐れがあったり……。
私のように手術後に抗がん剤を行う場合、治療というよりは再発予防のための補助療法といった位置づけであるようです。しかしその念のための抗がん剤の副作用がむちゃくちゃキツい……。これがなんだか本末転倒に思えてきてしまい……。
で、早期HER2乳がんなら、
(4クール)3か月 | ドセタキセル + ハーセプチン |
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9か月 | ハーセプチン |
こんな感じで、EC療法を省略してもOKなのでは……? と主治医に提案してみたのですが、これには難色を示されました。
これはお医者さんによって考え方に違いがあって、ステージよりもHER2陽性かどうかが大事というお医者さんと、逆のお医者さんがいるようです。私の主治医はとにかくHER2型は再発リスクが高いので、やれることは全てやっておいた方がいいと考えているようでした。
ネットでセカンドオピニオン的な相談を受けてみる
「神奈川県乳がん治療研究会」というウェブサイトで、がんに関する質問をすることができたので、こちらに投稿してみました。
こちらでEC療法の省略についての質問をしてみた所、
Her2乳がんは、ハーセプチンが出るまでは恐ろしい乳がんだったので、私は安易にAC、ECを省略すべきではないと考えています。
神奈川県乳がん治療研究会
そして、心不全や白血病の確率が非常に低いこと、また現在では制吐剤などで吐き気で困る例が少ないこと。また、
今、目の前で問題になっている乳がんの転移再発のリスクの方が、遥かに高いと思います。
神奈川県乳がん治療研究会
とズバッと仰って頂けたおかげで、EC療法をする決心がつきました。
主治医も同じことをいってくれていた訳ですが、セカンドオピニオンでも同じ意見が聞けたことで、諦めがついた(?)という感じでした。
EC療法をやることに
で、病理診断が出た日に、「EC療法をやることにしました」と主治医に伝えようとした所、
「浸潤径が5ミリと小さいので、EC療法はやらなくても大丈夫かも……」との主治医の意外なお言葉が。
これには「えええ……!?」と仰天させられました。スッカリ覚悟を決めてきたはずが、主治医がそういうなら、つらい治療は省いちゃおうか……と気持ちがついぐらつき……。
しかし、後になって万が一再発した際に、EC療法を省略していたら、「あの時、EC療法をやっておけばなァ……」という後悔をしそうというのがありまして、「やっぱりEC療法をやります」と主治医に伝えました。これにはもしかしたら主治医の方も「えええ……!?」という感じだったかもしれません。あんなにEC療法をいやがっていたのに……と。
けれど最終的には、「よく決心されましたね!」と仰ってくれました。
で、実はこの記事を書いている現在、EC療法の投薬を受けてから3日目になります。
EC療法についてはあとでまたまとめて記事を書こうと思っているのですが、今の所、少しだるい+眠い、たまに胃がムカムカするくらいの副作用で済んでいます(このままいってくれるといいのですが……)。
という訳で、これから1年3か月、抗がん剤と分子標的薬の治療を頑張ろうと思います!