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太宰治とゴッホ~その他「路傍の辻音楽師」という言葉について思うことなど

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これまでこのブログで、太宰治に関して以下の記事を書いた。

で今後更にあとひとつふたつ書こうかと思っているのだけど、私は特別太宰治のファンという訳ではない(もちろん、好きは好きですが……とつけ足すとなんだかツンデレっぽいですが)。

しかし太宰治の文章や評伝を読んでいると、生き様がまるでドラマのようだと感じる。自殺心中未遂愛人に子供を産ませるなどなど、激しい生き様との相乗効果で作品に凄みが増している気がする。

といってももちろん作品ありきの話で、『人間失格』と『斜陽』を書いたからこそ太宰治は現代でも名が残っているのだろう。
私は『善蔵を思う』や『眉山』なども好きだけれど、これらが太宰治の代表作かといえばやはり違うと思う。『人間失格』や『斜陽』のように鬼気迫る問題作があるからこそ、先に挙げた2作品のような隠れた名作も光って見えるのだろう。
『走れメロス』はどうなんだろう……あまりにも教科書的すぎて私はあまりピンとこないのだけど……。私としては元ネタのひとつかもしれない「熱海事件」の方が好きだったりして。

ところで画家でいうとゴッホも人生との相乗効果で作品に凄みが増している感がある(太宰はモテモテで、ゴッホは非モテという違いはあるけれど……)。

ただゴッホの場合は、だいぶ生き様が……というか、「自ら片耳を切り落とした」エピソードが強烈すぎて、それを知ってから作品を見るとそれまでとは受ける印象がまるで変わってしまった。
今となっては『ひまわり』の黄色も、『星月夜』の渦巻く夜空も、心なしか狂気を帯びているように見える。

しかし狂気というのは恐らく情熱と紙一重なので、ゴッホの絵に心を打たれる人が多いのもそのためなのかもしれない(現在絵の価格がものすごく跳ね上がっているのは、恐らく投機的な理由からなのだろうけれど)。

ちなみに、芥川龍之介の『沼地』という短編小説にある画家の話が出てくるのだけど、この画家のモデルはゴッホなのではという気がする。社会的弱者たる無名の芸術家へ向ける作者の眼差しがなんとも優しい。そして弱者を理解しようとしない者への敵愾心。

でまァ私なんかは少しばかり趣味や思想が偏っているものの、奇行に走ったりすることはないので、そういった点では常識人で、また太宰治やゴッホのように鬼気迫る作品も作れそうにないので、太宰治が『善蔵を思う』でいっていた「路傍の辻音楽師」で終わるのだろうなァなんて思ったりする。

しかし「路傍の辻音楽師」が一番幸せなのではなかろうか。懐はだいぶ寂しいが、自分が好きなことを、好きな時に、好きなだけやって、良くも悪くも他人からの反応がほとんどないという。

それに鬼気迫る作品が作れるのは極限状態に追い込まれているからこそというのもありそうである。
太宰治は肺病を患い、その上愛人問題や税金問題があって身も心も疲れ果てていたようだし、ゴッホは耳を切った後は精神病院に入院していたようだし……。
そういえば芥川龍之介の遺作『歯車』『或阿呆の一生』も異様な迫力に満ちていた(芥川龍之介は自殺する前に様々な病気にかかっており、また扶養家族を10人以上も抱えていたという)。
そういったヘビーな状況とは無縁で、文を書いたり絵を描いたり音楽を奏でたりできる方が幸せな気がする。

というか私の場合最近はろくに絵を描いていないので、「路傍の辻音楽師」ですらない訳だけど……。まァでも「偉大な芸術家」や「路傍の辻音楽師」を傍観したり、なんなら一瞥もくれずに立ち去ったりするのも、それはそれで悪くない人生だろうと思う。

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